その10続
「じゃあそろそろ寝ようかな。」
蓮はあくびをしながら目を掻いた。
「あー、確かに明日は早いしな。」
「てなわけで、俺は寝る。」
寝ようと蓮は梯子から降りようとしたが
梯子の前に誰か立っていた。
「うん?」
「うぃーす、お二人さんお久し振り‼」
その人はあっちで死んだ人をこの世界に転移させた
ギフティーだった。
「何でいるんですか?」
蓮はめんどくさくなりそうだと思いながら聞いた。
「なんだ?あまり嬉しくなさそうだな。
まぁ仕事も少し落ち着いたしね、様子を見に来ただけだ。」
ギフティーは蓮を無理矢理座らせ自分も座る。
「仕事って……死んだ人を転移させる仕事ですか?」
蓮は溜め息をつきながらギフティーに聞く。
「いやいや、他にも色々と仕事あるんですよ。
詳しくは言えないけどな。」
「そうなんですか。」
「歩かに聞くことないか?
出来る限りの質問は答えるが。」
「あ、じゃあ俺らと同時に来た人らは後何人いますか?」
泰智はふと頭に考えた事を聞いた。
「それなら良いぞ、確か……21人だったな。」
「凄く減りましたね。」
「まぁ、俺からしたらまだ残ってる方だよ。
前なんか全滅だよ、全滅だよ。」
ギフティーは笑いながら泰智に言った。
「じゃあ俺も聞きたい。」
「おう、何だ?言ってみろ」
「たまに目の前に現れてますけどどうやって来てるんですか?」
「う~ん、……まぁ詳しくは言えないが。
簡潔に言うと仕事の道具でパッと移動できる。」
ギフティーはあっさりと蓮達に言った。
「俺達を移動させたのもそれですか?」
「まぁそうなるな。
というわけで時間なので帰る、じゃあ。」
ギフティーは屋根から飛び降りて消えた。
「嵐のように消えていったな。」
下を眺めるように確認して蓮はそう思った。
「……あ、やべこころの事聞くの忘れてた。
まぁ……時間はあるから良いか。」
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