その2
「はい、また上がりです。」
「嘘だろ……また負けた。
何かのイカサマだ……。」
蓮は机に伏せながらぶつぶつと言った。
「お前毎回負ける度に言うよなそれ。」
「だって~。」
「諦めろ、お前のカードゲームの運はゼロだ。」
「くそー、このまま人形に負けるわけにはいかない。
もう一回勝負だ‼」
「いいですよー。
マスターもやりますか?」
「勿論やりますよ。
ほら、負けた人はシャッフルして。」
「次は……次こそは。」
シャッフルしていると蓮と泰智は
窓からとてつもない寒気がして窓を見た。
すると外からニコニコしながらメイシャがこちらを見ていた。
メイシャは二人が見たのを確認すると
物凄い勢いで家に入ってきた。
「みんなお久しぶり‼
特に蓮ちゃんと泰ちゃんは元気だった?」
「お、お久しぶりです。」
「あら~、元気ないわね蓮ちゃん?
なら私が元気を注いであげるわ~。
というわけでベットに行きましょうか。」
メイシャは蓮の腕をガッチリ掴み二階に連れていこうとする。
「やだよ‼
ベットで何する気だよ⁉」
「そんなに嬉しいなんて……今夜はゆっくり話し合いましょう。」
「全然話聞いてねー。
おい、泰智何とかしてくれよ。」
蓮は泰智の方を見ると泰智はうつ伏せのまま寝ていた。
「寝てないのバレバレだから‼」
「ほら、恥ずかしがること無いわ。
……すべてを私に見せていいのよ。」
メイシャは頬を赤めながら言った。
「露骨に本音を言わないでください‼」
「さぁ、いざ夢の国へ‼」
「止めんか‼」
そういって陽子はメイシャの頭を叩いた。
「帰ってきてそうそう暴走しない‼」
「ご、ごめんなさい。
少し欲求不満で……夜はいつでも相手するわよ。」
「死んでもしません。
後洋子さんお帰りなさい。」
「そんな固くならなくていいよ。
よっちゃんと呼びなさい。
はい、もう一回。」
「よっちゃんお帰り。」
「それでよし。」
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