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俺達の冒険物語  作者: 梅松
村復興編
34/1019

その27.5

「う……うーん。」


目を開けると上を見ていた。

そして思い出す。

なぜこんなことになったのかを。


「いつから寝てたんだ俺?」


一人言を呟く。

辺りを見回すと三人の男女が寝ていた。


「あれ?

何でお前ら寝てるんだ?

そこで寝てたら風邪引くぞ。」


そんなこと言うが聞こえない。

泰智は立ち上がり、

香奈をお姫様抱っこで持ち上げて、

自分が寝ていたベットにそっと寝かせる。


「全く、何でこんなことしなくちゃいけないんだ?」


続いて、

早苗をおんぶで持ち上げて隣の部屋のベットに寝かせる。


「蓮はどの部屋だっけ?」


続いて蓮を引きずって早苗の隣の部屋のベットに寝かせる。


「ふぅ、さてどうするか。

さっき寝てしまったし、

……外の空気でも吸うか。」


そう言って泰智は家を出た。


「……なんだろうな、

何日か寝てたせいで、

見てた景色が違うなんて。」


それは泰智が倒れる前の村とは思えなかった。

何故なら、村の人達がこんなにも笑顔で話してることが。

一見普通かもしれないが、泰智はその光景に見とれていた。

まるで昔の自分を見てるようだった。


「やぁ、よく休めたかい?」


「ん?あぁ、キドさん。

おかげさまでよく休めました。」


「それは良かった。」


「キドさん。

俺って何日寝てました?」


「3日寝てた。

蓮くん達も。」


「そうですか。

3日でみなさんイキイキしてますね。」


「村のみんなが無事だったこともあるし、

村が完全に直ったからな。

ここんとこ、最近忙しかったからな。

やっと終わってみんな思ってることを話してるんだろうな。」


「そうですか。」


「君たちには本当に感謝してる。」


「いえ、当たり前のコとをしただけです。」


「それでも君達が来なかったらこの村は終わってた。」


「キドさん、今はそんな昔のことを考えるんじゃあありません。」


「泰智君?」


「村の人達が全員助かったこともあるしだけを考えましょう。」


「……そうだな。

昔の事を考えたって、

もう結果は出てるな。」


「はい。

村が助かった。

それだけです。」

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