その17
「何何何⁉」
蓮はビックリしながら香奈の後ろを見た。
すると泰智はとこころが少し引いている顔をしていた。
「えー、ちょっと大きな声を
出しただけでそこまでびっくりする?」
「ビックリするわよ‼」
「お前次同じことをしたら殴るからな。」
「まぁまぁ、落ち着いて。
蓮は殺意を抑えて。」
「全く……所でお前らは今まで大丈夫だったのか?」
「まぁ大丈夫だったて言ったらそうでもない。
このお転婆姫は勝手にレバー引くわ壊すわ困ったわ。」
泰智は早苗の頭をポンポンと叩きながら言った。
「えへへ~。」
「褒めてない。
そっちは?」
「こっちは蜘蛛倒したり
この凄く冷える物体とか色々あったよ。」
香奈はタオルを少し捲り冷える物体を泰智達に見せる。
「どうりでさっきから涼しいわけだ。」
「お前の感覚は異常なんだよ。」
「うん?
ということは依頼されてた蜘蛛退治は終わったのか。」
「そういうことになるな。
で、今から出口に向かうところだ。」
「なるほどじゃあ向かいますか。
あ、香奈それ持とうか。」
「ありがとう。」
香奈はタオルに包んだ冷える物体を泰智に渡した。
「蓮ちゃん、あれだよ蓮ちゃんに足りないの。」
早苗はニヤニヤしながら蓮に肘でつついて言った。
「うるせー。」
五人はこうして依頼されていた蜘蛛退治を終わったのだった。
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