その12続
「お待たせ~。」
泰智が扉を開けると早苗とこころがじゃんけんしていた。
「あ、やっと出てきた。
暇だったからじゃんけんぐらいしか思いつかなかったよ。」
「いや、お前他にも指相撲とかあっただろ。」
「あ、忘れてた。」
「おいおい。」
するとさっきの扉から唸り声が聞こえてきた。
「何かいたの?」
「うん、いたけど見ない方がいい。
想像以上にキモかったから。」
「へー、それでお金貰えたの?」
「あー、そうだったな。
誰かさんのおやつ代で消えたしな。」
泰智はそういってアームを操作する。
「うっ、ごめんなさい。」
「え~とお金は……貰えてないな。」
「えー、何で?」
「さぁ?
後でユアさんにでも聞くよ。」
「お呼びでしょうか?」
壁からユアがぬっと出てきた。
「す、凄い登場の仕方ですね。
あ、質問あるんです。」
「何でしょうか?」
「さっきモンスター倒したのに
何でお金落ちなかったんでしょうか?
外のモンスターは落とすのに。」
「え~と……ちょっと待ってください。
上の人に聞いてみます。」
ユアさんは泰智の質問に少し慌てていた。
しばらくしてユアさんは
フムフムと言いながら誰かと話していた。
「……はい、ありがとうございました。
え~と結果が出ました。」
「何と言ってました?」
「言ってもいいと言ってました。
では、説明します。
え~と前々回の説明の言ってない部分を含めて言いますね。
この世界のお金の入手の1つは
モンスターを倒すと落としますよね?
あれは冒険者が落としたお金を食べたりしたときや
冒険者を食べたときに胃に残ったお金です。
なので人がこない洞窟とかはあんまり落とさないのです。」
「お、おぅ後半意外な真実だな。」
「泰ちゃん何言ってるのか分からない。」
「知らなくていい。」
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