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俺達の冒険物語  作者: 梅松
洞窟探索編
321/1019

その8

薄明るい洞窟の中蓮と香奈はゆっくりと歩く。


「……少し明るいけどまだ怖いな。

香奈はこういうのはだってなのか?」


蓮はビクビクしながら香奈に聞く。


「わ、私怖い系は苦手なのよ。」


落ち着かない様子で香奈は答えた。


「そ、そうか。」


「……。」


「……。」


無言の状態が続く。


「(な、何か話さないと。

無言の状態だからますます怖くなってきた。)」


「そ、そういえばさ。」


香奈は蓮の気持ちに察したのか

はたまた同じことを考えていたのか香奈が話しかけてきた。


「な、何?」


「こころちゃんの事何か聞いてない?」


「と、特に何も聞いてない。」


「そ、そう……。」


また無言の状態が続く。


「(馬鹿か俺は‼

折角香奈が話しかけてきたのに。

ここは俺が何か話さないと。)

か、香奈って泰智と早苗の事どう思ってる?」


「え、う~ん?」


蓮の質問に香奈は少し考えた。


「早苗は明るくて元気で回りを明るくしてくれる。

少し落ち込んでるときその明るさで笑顔になったときもあるよ。

でも大分おっちょこちょいでいつもトラブルを持ってくる。

 泰智君は……優しいけど何か抜けてる。

他人には危ない橋を渡らせないのに自分はその人の代わりに渡る……いつか危ない事が起きてもおかしくないよ。

それに一人でいつも何かを抱え込んでる。

でも……そんな部分に助けてくれたかな。」


香奈は蓮に少し照れながら語った。


「……香奈も落ち込んだり誰かに助けて貰ったりしてたんだな。」


「私は完璧でも何でもないわよ?

普通の高校生だよ。」


「金持ちのお嬢様じゃないか。」


「まぁ……あんまりそういうのは気にしてないけどね。」


「それより……何か寒くなってきてないか?」


奥に進むにつれて洞窟の中が寒くなってきた。


「少し肌寒い。

こんなに寒くなるなんて思わなかった。」


「とりあえず何があるのか確かめるか。

一様急ぐか、走ったら暖まるだろ。」


「わ、分かったわ。」


蓮と香奈は洞窟の奥を目指して走った。

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