その4続
その日の夜。
「……起きてしまった。
今何時だ?」
蓮はアームの機能で確認すると
午前4時と映っていた。
「早く起きすぎたな。
二度寝するか。」
蓮は再び寝ようとするが玄関からガチャという音が聞こた。
「……まさかの不審者?
い、一様確認するか。」
蓮は音を立てずゆっくり階段を下りるとリビングが
うっすらと光っていて誰かが座っていた。
「……幽霊とかじゃないよな。
おい、そこにいるのは誰だ⁉」
「あ、わりぃ起こしたか?」
その人物は振り向きこちらに向かってきた。
「う~む、やっぱり足音を立てずに進むのが難しいな。」
「……泰智何やっていたんだこんな時間に。」
「少し夜中の特訓だよ。
ミクロとかクミの戦いで実感したんだ。
俺はまだまだ弱い、だからみんなが寝ている
夜中に特訓してたんだ。」
「……黙ってやるほどにか?」
「俺あんまり頑張ってる姿とか見られたくないから
こうしてこっそりやってるんだよ。
あー、でも見られたからな~。」
「別に見られてもいいんじゃないか?
夜とか危ないだろ。」
「何かこう……見られると頑張ってるな~って思われるのが
あんまり好きじゃないんだよ。
更にそれを聞かれたり広められたりするのは嫌いだ。」
「そういうものなのか?」
「そういうものだ。
それとこの事は言うなよ。」
「分かってるよ。
じゃあまた寝るわ。」
「俺も少し寝ようかな。
お休み~。」
「お休み。
……意外な一面を見てしまった。」
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