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その3
「ただいまー。
……案の定早苗が何かをやらかしたようだな。」
泰智が部屋に入ると
蓮と早苗が部屋の中をぐるぐると走っていた。
「あ、お帰り。
とりあえず早苗達を止めて。」
「了解。」
十分後。
「……私が悪かったです。」
「何で俺も正座させられてるの?」
蓮と早苗は窓際の方で正座させられていた。
「いや、走って二次被害が
出るかもしれなかったからとりあえず座らせた。」
「そうかもしれないが。」
「まぁ半分前回の仕返しだが。」
泰智は少しやってやったぜという顔をしていた。
「まだ前回の根に持ってたのかよ‼
あれは悪かったよ。」
「さて、とりあえず早苗には料理の基礎を教えるとして
二人ともしっかり反省する事。」
「「分かりました。」」
二人は深く頭を下げた。
「香奈、後は俺が拭いとくからゆっくりしといていいよ。
こころも座っといていいよ。」
「うん、ありがとう。」
こころは頷いて返事した。
「……蓮ちゃん、私のやり方何が間違ってたのかな?」
「全部だろ。」
「あ、お前らしばらくこれ持っとけ。」
泰智は紙に何かを書いて二人に渡す。
「……まじですか。」
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