その25
何時間ぐらい戦ったのだろうか?
少なくとも30以上は戦ったと思う。
「も……もういいんじゃあない?」
「そうだな。
帰るぞ、泰智、早苗。」
「……。」
また返事がない。
「どこにいきやがった。」
「あそこじゃあない?」
「うん?」
見てみると、泰智と早苗は緑色の化けもんと戦ってた。
「泰ちゃん、攻守替わって。」
「無理いうな。
近接スキルがねーよ。」
「ハー、全く何しているんだあいつら。」
あきれたように俺は言う。
「助けにいかないの?」
香奈は俺にそういうが、
「さっきのこともあるし危険になるまで待機で。」
「まだ引きずってんだ。」
「泰ちゃんこいつ強いよぉぉ‼」
「うーん、その斧攻撃が厄介だな。」
「やっぱり泰ちゃん攻守替わってぇぇぇ‼」
「攻撃来るぞう。」
「ひゃぁ。」
「どうしますか?
相手をいかに一撃で仕留めるかだな。」
「そんなこと言わず早くぅぅ‼」
「あほか、矢はあと二本しかないから慎重に。」
「そんなことより早く倒して‼」
「わかってるよ、どこが弱点か大体わかったし、
早苗、もうちょっとだけあいつのHP削っといて。」
「りょ、了解ぃぃぃ‼」
「おー、今のは危なかったな。」
「それよりこれぐらいでいい‼?」
「うんそれくらいでいい。
よーくねらって、よっと。」
矢は怪物の脇腹を貫いた。
怪物はおぞましい悲鳴を上げて倒れた。
「や、やっと倒したよ。」
「あちゃー、矢が折れたよ。」
それぞれ思ってることを口にだしていた。
「よー二人で倒したな。」
「蓮ちゃん、見てたのだったら助けてよ‼」
「いやー、さっきおんなじことやられたから仕返しに。」
「もぉ~。」
「さて帰りましょうか。
雨が降りそうですし。」
「まじか。」
「よし帰るか。」
「ハァー、やっと寝れる。
泰ちゃん今何レベ?」
「十三レベ。」
「そうなんだ。
私は九レベ。
香奈ちゃんは?」
「八レベ。」
「へぇー、以外。
十レベはいってるかと思った。」
「魔法で攻撃するから、
MPの消費が激しくて。」
「そうなんだ。
蓮ちゃんは?」
「十一レベ。」
「ふーん。」
「それだけかい‼」
「こんなかだと泰智が一番か。」
「うーん。」
「泰智、何か不満そうだが?」
「矢がなくなったらどうやって戦おう?」
「それもそうだな。」
「だから新しく武器が欲しい。」
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