プロローグ3
初心者ですが、読んでくれると嬉しいです。
それからというもの、色々な人が合格や不合格(地獄行き)が決まっていく。蓮はいまだに呼ばれていない。
「次は………一ノ瀬 蓮。」
「は…はい。」
遂に俺の名前が呼ばれた。
「一ノ瀬 蓮……特に悪いことや良いことはないな。」
つまりは普通か…。少々残念と思った。
「こういうやつが一番困るんだよな~」
悪かったな。
「ん~どうするか……おいお前。」
「は…はい?」
「私が質問するから真面目に答えてくれ」
「は…はい」
「六年前…つまり5月14日、お前はどこで何をしてた?」
六年前の話をもってきても正直覚えていない。嘘を言ったら間違いなく地獄行きだ。
「どうした?早く言え。」
「お……」
「お?」
「覚えていません。」
「覚えていない?」
「はい、六年前のことですし正直覚えていません。」
「………」
「う……嘘ではありません、本当に覚えていません。」
「……合格だ。」
「えっ、」
「聞こえなかったか?もう一度言う合格だ。」
よ……よかった。
「では次の…」
「ちょ…ちょっと待ってください‼」
「なんだね?」
「何でそんな質問したんですか?」
「出任せを言うか言わないか調べた。それに…」
「それに?」
「本当はあの日のことを覚えてるかもしれないと。」
「その日が去年の5月14日」
「おっと、しゃべりすぎた。もういっていいぞ。」
「待ってくれ話は…」
「いずれわかる。さあ早くどけ後が使えてんだ。」
「……分かりました」
5月14日……俺は何をしてたんだ?
それからというもの次々と合格と不合格が決まっていく。
「ふぅ…これで終わりか。
……ではこれから地獄に罪人を連れていくから合格の者はしばらく待っておけ。」
「い……嫌だぁぁぁぁぁ」
「帰してくれぇぇぇぇぇ」
いろんな声が聞こえてくる。自業自得だ。
「う……うわぁぁぁぁぁ」
突然田中が宮殿の入り口のドアへと、走りだす。
「ちっ、往生際悪いやつめ」
と、一瞬で捕まえるギフィティー。
「逃げんなクズめ。お前だけ一万年以上地獄だ。」
「やだぁぁぁぁ帰してくれぇぇぇぇぇ‼おい関根、倉田助けてくれぇぇぇぇぇ‼」
関根と倉田は目をそらす。
「おい、助けてくれよ。俺達の中だろ?」
「人の弱みを散々つけ込んで、自分がピンチの時だけ人に頼むのはせこいんじゃないのか?」
「頼む助けてくれぇぇぇぇぇぇ‼」
そのうち田中とギフィティー、その他の不合格者はゆっくり消えていった。
数分して、ギフィティーは帰ってきた。
「はぁぁ。こんなにも往生際悪いやつは初めてだ。」
そんなに往生際悪ったのか。
「それでは、合格した君達に天国か異世界で暮らすか選択肢を与えよう。」
俺は……異世界に行こうかな?
「言っておくが異世界で死んだら95%の確率で転生できないからな。」
なん……だと
「あんまり変わらないと思うが天国だと100%転生できるし3つ才能が身に付く。」
なるほどデメリットばかりだと思ったが、メリットもあったか。
「さて、どうする?」
しばらく悩んだが、
「俺は、異世界に行く。」
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