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その116続
「さて、みんな裏口から城の中に入りましょう。」
「泰ちゃん待たなくていいの?」
「あー、そうね。
でも泰ちゃんの事だから大丈夫だと思うわよ。」
「確かに、あいつなら大丈夫だな。」
「う~ん、心配だけど泰智君なら大丈夫だと……。
いや、トラブルに巻き込まれると思う。」
「それもあり得る。」
「泰ちゃんならあり得る。」
「……なら、先に入ってきましょうか。」
「お兄ちゃん大丈夫なの?」
「あの馬鹿は大丈夫だ。
このお姉ちゃん見たいに方向音痴じゃないから。」
「香奈ちゃん、方向音痴なの?」
「早苗……貴女よ。」
「へー、そうなの?」
「自覚ないの?」
「わかんない。」
「……これよりまだあのお兄ちゃんはまだましだ。」
「そーなのか。」
「はいはい、話は後で。
早く行きましょう。」
「早く休みたいよ~。」
「ほろ、うだうだ言ってないで歩ける。」
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