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俺達の冒険物語  作者: 梅松
エリュテーマ王国編
296/1019

その116続

「さて、みんな裏口から城の中に入りましょう。」


「泰ちゃん待たなくていいの?」


「あー、そうね。

でも泰ちゃんの事だから大丈夫だと思うわよ。」


「確かに、あいつなら大丈夫だな。」


「う~ん、心配だけど泰智君なら大丈夫だと……。

いや、トラブルに巻き込まれると思う。」


「それもあり得る。」


「泰ちゃんならあり得る。」


「……なら、先に入ってきましょうか。」


「お兄ちゃん大丈夫なの?」


「あの馬鹿は大丈夫だ。

このお姉ちゃん見たいに方向音痴じゃないから。」


「香奈ちゃん、方向音痴なの?」


「早苗……貴女よ。」


「へー、そうなの?」


「自覚ないの?」


「わかんない。」


「……これよりまだあのお兄ちゃんはまだましだ。」


「そーなのか。」


「はいはい、話は後で。

早く行きましょう。」


「早く休みたいよ~。」


「ほろ、うだうだ言ってないで歩ける。」

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