その115
時計塔の下。
フードを被った男四人がこそこそしながら喋っていた。
「あいつ……大丈夫か?」
「知らねーよ。
こっちの仕事を心配しろ。」
「あー、凄いな~。」
「どうした?」
「上から女の人が降ってきた。」
「何⁉」
四人は移動して確かめる。
「あー、痛ってぇぇぇ‼
さすがに無理だった‼」
泰智は足を押さえながら叫ぶ。
「おい、あれ男じゃねーか‼」
「くっ、俺らの心を弄びやがって‼
……あれ、昨日のやつじゃないですか?」
「確かに言われてみれば。」
「なら、昨日の分と今日の分たっぷり仕返ししてやるぜ‼」
二人は泰智の方に走り。
「昨日の恨みぃぃぃ‼」
「晴らしてくれるぅぅぅ‼」
二人の男は泰智目掛けて殴ろうとする。
泰智は二人の男の手を掴み強く握り曲がらない方に回す。
「痛だだだだだだだ‼」
「千切れるぅぅぅ‼」
「え、何こいつら。」
「あのバカどもが‼
仕方ない行ってあれをやるぞ‼。」
「了解‼」
「おい、昨日ぶりだな‼」
その男は泰智の前に出て上から目線で言う。
泰智は手を話手を口に当てて考えていた。
「……あの~、すいません誰ですか?」
「なっ‼
……なら、思い出さしてやる‼」
フードを取り顔を見せる。
「どうだ思い出しただろう⁉」
「……あー、昨日の人ですか。
すいませんこれから違う場所に行くのでそれでは。」
「あ、そうですか。
って言うと思ったか‼」
男は前に出てき泰智の影を強く踏む。
その瞬間、泰智は足が動かなくなった。
「あれー、動かない。」
「今だ、やれ‼」
「イエッサー‼」
時計塔に隠れていた男が走り泰智目掛けて殴りかかるが
左手で受け止められた。
「……え?」
「いやー、ビックリした。
足が動けないけど腕は動く。」
「し、しまった‼
踏む面積をミスった‼」
「あ、これヘンピンしますね。」
泰智はその男の腰の部分を掴み真っ正面の男に投げる。
見事当たり、二人は地面に倒れる。
倒れた直後、足しが動けるようになった。
「踏む面積か……。
で、さっき影を踏んでたから
そのせいで動けなかったんだろうな。
……もしかしたらこういうことが出来るかも。」
泰智は二人を真っ正面に立たせお互いに二人の影を踏む。
「よし、これで動けないだろう。
気絶してるからやりやすかった。」
泰智はちゃんと動かないか二人を揺する。
すると二人の髪の毛に違和感を感じた。
「うん?
もしかして鬘か?」
泰智は少し髪の毛を上に上げる。
すると下には黒い髪の毛が生えていた。
「……クミと同じ一族か。
さて、そろそろ戻ろうかな。」
泰智は箱と買い物袋を持って広場を後にした。
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