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俺達の冒険物語  作者: 梅松
エリュテーマ王国編
294/1019

その115

時計塔の下。

フードを被った男四人がこそこそしながら喋っていた。


「あいつ……大丈夫か?」


「知らねーよ。

こっちの仕事を心配しろ。」


「あー、凄いな~。」


「どうした?」


「上から女の人が降ってきた。」


「何⁉」


四人は移動して確かめる。


「あー、痛ってぇぇぇ‼

さすがに無理だった‼」


泰智は足を押さえながら叫ぶ。


「おい、あれ男じゃねーか‼」


「くっ、俺らの心を弄びやがって‼

……あれ、昨日のやつじゃないですか?」


「確かに言われてみれば。」


「なら、昨日の分と今日の分たっぷり仕返ししてやるぜ‼」


二人は泰智の方に走り。


「昨日の恨みぃぃぃ‼」


「晴らしてくれるぅぅぅ‼」


二人の男は泰智目掛けて殴ろうとする。

泰智は二人の男の手を掴み強く握り曲がらない方に回す。


「痛だだだだだだだ‼」


「千切れるぅぅぅ‼」


「え、何こいつら。」


「あのバカどもが‼

仕方ない行ってあれをやるぞ‼。」


「了解‼」


「おい、昨日ぶりだな‼」


その男は泰智の前に出て上から目線で言う。

泰智は手を話手を口に当てて考えていた。


「……あの~、すいません誰ですか?」


「なっ‼

……なら、思い出さしてやる‼」


フードを取り顔を見せる。


「どうだ思い出しただろう⁉」


「……あー、昨日の人ですか。

すいませんこれから違う場所に行くのでそれでは。」


「あ、そうですか。

って言うと思ったか‼」


男は前に出てき泰智の影を強く踏む。

その瞬間、泰智は足が動かなくなった。


「あれー、動かない。」


「今だ、やれ‼」


「イエッサー‼」


時計塔に隠れていた男が走り泰智目掛けて殴りかかるが

左手で受け止められた。


「……え?」


「いやー、ビックリした。

足が動けないけど腕は動く。」


「し、しまった‼

踏む面積をミスった‼」


「あ、これヘンピンしますね。」


泰智はその男の腰の部分を掴み真っ正面の男に投げる。

見事当たり、二人は地面に倒れる。

倒れた直後、足しが動けるようになった。


「踏む面積か……。

で、さっき影を踏んでたから

そのせいで動けなかったんだろうな。

……もしかしたらこういうことが出来るかも。」


泰智は二人を真っ正面に立たせお互いに二人の影を踏む。


「よし、これで動けないだろう。

気絶してるからやりやすかった。」


泰智はちゃんと動かないか二人を揺する。

すると二人の髪の毛に違和感を感じた。


「うん?

もしかして鬘か?」


泰智は少し髪の毛を上に上げる。

すると下には黒い髪の毛が生えていた。


「……クミと同じ一族か。

さて、そろそろ戻ろうかな。」


泰智は箱と買い物袋を持って広場を後にした。



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