その109
「まぁ、これはこれでいいんじゃない?」
泰智はタオルで顔を拭きあくびする。
「とりあえずミチさんのところに行くぞ。」
「それより朝食~。」
「早苗ちゃん、ここの朝食とても美味しいわよ。」
「やったー‼」
「蓮ちゃん、多分みっちゃんもそこにいると思うわよ。」
「そうですね、とりあえずそうしましょう。」
ダイニングルーム。
「……ってな訳で今泰智がこうなってる。」
蓮はこの場にいた全員に事象を説明した。
「う~ん、何でそうなったのかしら?」
ミチはコーヒーを飲みながら考える。
「昨日の液体の副作用とかじゃないんですか?」
「それだったら髪の毛が伸びるっておかしくない?」
「それもそうですね。」
「ユミ、あなた何か知らない?」
「昨日はほぼお嬢様に付きっきりだったので。」
ユミはみんなの分の紅茶を入れている。
「スミレは何か知らない?」
「う~ん……そういえば昨日泰智様にミチ様の失敗作の
液体がかかっていましたよね。」
「そうなんですか?」
「あー、そういえば早苗ちゃんが誤って落としたやつね。」
「なるほど……こうなった原因は早苗ですか。
すいません、迷惑をかけました。」
「大丈夫よ。
……なるほどあの調合だと髪の毛が。」
ミチはボソボソと何か言っている。
「それより泰智、その髪の毛どうするんだ?」
蓮は泰智の方を見るとミクロや早苗が髪の毛を
ツインテールにしたりサイドテールにしていた。
「早く切りたい。
というか髪の毛をおもちゃがわりにするな‼」
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