286/1019
その108
「……うそーん。」
その場にいた全員がポカーンとする。
「何だ?
俺の髪の毛がそんなに今日は異常か?」
泰智は歯を磨きながら蓮に聞く。
「いや、異常過ぎで訳がわからない。」
「全く、今日はどんだけ跳ねてるんだよ。」
「いや、跳ねてるけど違う。」
「じゃーあれか後ろの髪の毛が重力無視して立ってるのか。」
「うん、後ろの髪の毛だけど違う。」
「蓮、今日のお前は何か変だぞ?」
「お前こそ変だぞ。」
「全く、髪の毛が少し伸びてるぐらいでそんなに驚くなよ。」
「少しじゃないよ大分伸びてるよ。
ほら、みんなも何か言ってよ。」
「泰ちゃん女子になったの?」
「か、髪の毛が伸びただけよ。」
「でも肌が何だかいい感じに見えるわ。
悔しいけど羨ましい‼」
「まぁ、蓮頑張れ。」
「……駄目だこりゃ。」
「蓮、何か俺変か?」
泰智は歯を磨き終わって口を濯ぎ、顔を洗う。
「鏡見てみろ。」
泰智は鏡で自分の姿を確認する。
「……あー、うん伸びてるね。」
「反応薄いな‼」
「どうりで起きたとき頭に違和感がすると思った。」
「そこで気づけよ‼」
感想や評価、ブグマよろしくお願いします。




