その104
「今思ったんですけどこれ闇のトランプじゃなくて
ただの罰ゲームじゃないですか?」
泰智はトランプを全員に均等に配る。
「こういうのは雰囲気よ。
一番に上がってやる~。」
ミチは配られたカードを見て
同じカードがないか確認する。
「ミチさんノリノリですね。」
「ミチ様はいつもトランプをやるとこうなるんです。
あ、同じのありました。」
スミレは同じ数字のカードを二つテーブルの真ん中に置く。
「これで旦那達の好きな人を……ぐふふ。」
「そうだな……これはネタになるぞ。」
ナッキーとエリは悪巧みの顔をしていた。
「あいつらには絶対に教えないな。
シュリやらないのか?」
「多すぎると長くなってしまいますので
次は最初に上がった人と変わります。」
「俺もそうするべきだった。」
蓮はカードを見るが同じ数字のカードは無かった。
「じゃあみんないいかしら?
罰ゲームを賭けるトランプスタート‼」
ミチは満面な笑みでトランプを開始する。
「最初は誰から引くんですか?」
「じゃあ俺から。
兄貴引かせてください。」
ナッキーが泰智のカードを引こうとするが
泰智はテーブルにトランプを
裏向きの状態で置いたまま動かない。
「何してるんですか?
早く引かせてくださいよ。」
「悪いが上がった。」
泰智はカードを表にするとカードが全部揃っていた。
「え、何で揃ってるんですか?」
「お先~。」
泰智は立ち上がりストレッチをする。
「ちょ、質問に答えてくださいよ‼」
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