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その９１
「あ、あの皆さん。」
「うん？」
全員がミクロの方に向く。
「ご、ごめんなさい。
わ、私は皆さんに酷いことを。」
ミクロは頭を下げる。
「だ、大丈夫だよ。
俺らはそんなに怪我してないから。」
「回復してから言っても説得力無いよ。」
「そ、それより元に戻って良かった。」
「ごめんなさい。
それとお兄ちゃん怪我大丈夫？」
ミクロは泰智の方を見て謝る。
「大丈夫大丈夫。
それよりそれを言う相手が違うんじゃないか？」
「え……あ。」
「あー、そういえばビンタしてたね。」
「どうしよ……お姉さま怒ってるよね。」
ミクロは少し泣きそうな顔になっていた。
「心配するな。
泰智が一緒に謝ってくれるってさ。」
「ぬ⁉」
「ほ、ほんと……？」
ミクロは泰智に近づき涙が出そうな表情で聞く。
「え、あ、その。
……わかった一緒に謝るよ。」
「やったー‼」
「蓮後で覚えとけ。」
泰智の口からボソッと聞こえ少し寒気が走った。
「じゃあ謝りに行きますか。」
「あ、スミレ悪いけど先に片付けしといてくれる？
終わったらすぐに手伝うから。」
「はい、わかりました。」
「あ、私も手伝います。」
「香奈ちゃんが手伝うのなら私も‼
後こころちゃんのことも見とくね。」
「じゃあ俺らで行ってくるわ。」
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