その84
泰智視点。
少し時間は戻る。
「マスター、セットしてきました。」
本の隙間からマキがテクテク走ってくる。
「あ、お帰り。
で、どの辺に?」
泰智はうつ伏せのままマキに聞く。
「マスターの足から三メートルほど離れた場所です。」
「うん、少し近いね。
さて、ここから出た後はどうするか。」
「そうですね、マスターがどんな攻撃しても
ミクロさんを倒せませんしね。」
「相手が女子じゃなくてもあの力では勝てないな。
今手持ちにあるのは……。
爆弾人形が何個かとどこでもありそうな石。
それにマキと一緒の動く人形。
……何か悲しくなってきたわ。」
泰智はアームを動かしてストレージを見るが
自分の持っている物に少し悲しくなっていた。
「そ、そんなことないですよマスター‼
ほら、この人形さんを相手に投げてこの石で爆発させたり‼」
マキ泰智の目の前に来てピョンピョンと飛ぶ。
「ありがとうなマキ、何か今の飛びかたで少し癒されたわ。」
「これ、早苗さんがよくマスターやってますよね?
真似してみました。」
「ハハ、マキがやると可愛いな。
……かわいいか。」
泰智はアームのストレージ機能から
マキと一緒の人形を取り出す。
「これ、まだ主人設定してないんだよな。
…………もしかしたらいけるかもしれない。」
「どうしましたマスター?」
「マキ、もうひとつ頼みたいことがある。
ここを出たときこの人形と一緒になるべくミクロに近づいて。
それからこの人形をミクロに向けてこう言え。
『今日から貴女があの人のご主人』と。」
「わ、わかりましたやってみます‼」
「よし、じゃあ行くぞ‼」
泰智は足で近くの物を蹴り始める。
物がぶつかり始めそれが人形に当たり爆発する。
感想や評価、ブグマよろしくお願いします。




