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その83
「うわ‼
危ない危ない危ない‼」
蓮はすぐさま倒れてくる本棚から離れミチの方に行く。
ナッキーもそれを見てミチの方に行く。
「ふぅー、危うく泰智と同じ事になりそうだったぜ‼」
「あの爆発はわざと本棚に誘導したんですね。
それよりミチさん、何か倒せる方法は無いんですか?」
「残念ながら何も……。」
「前回はどうやって止めたんですか⁉」
「前は……確かミクロの好きなケーキで収まったわ。」
「え……ケーキで?」
「うん、ケーキで。」
「じゃあそのケーキをミクロに出せば‼」
「そのケーキは作るのに三時間かかるわ。
前は冷蔵庫に奇跡的に残ってたから収まったけど
今からだと無理ね。」
「そ、そんな。」
「くそ、どうすれば‼」
ミクロが段々と近づいてくるなか後ろの方で爆発する音がする。
「また、爆発させましたね。」
「でも、それにしては何で俺らじゃないんだ?」
「いえ……今のはミクロの能力じゃないわ。
あの子は手を前に出さないと使えないもの。」
「じゃあ何で?」
蓮とナッキーが後ろを振り返ると煙の中に誰かがいた。
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