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その７３
「ミチさ～ん。」
「あ、無事だった？
ってよく取り抑えれたわね。」
「いや～それほどでも。」
「ミチさんは魔方陣描き終わりましたか？」
「さっき終わったわ。
それよりもミクロを魔方陣に入れてくれる？」
「わかりました。」
「あ、お兄ちゃん。
上にあるの何？」
ミクロは上を見上げて泰智に言う。
「うん？
どこだ？」
泰智はその言葉で上を見上げる。
「えい‼」
ミクロは泰智が上を見上げている隙に腰に蹴りを入れ
泰智は思わずミクロを掴んでる手を離してしまう。
ミクロはその隙に間合いを取る。
「アホか‼
今どきそんな手に引っ掛かる奴はいないぞ‼」
「だって……何かいると思ったもん。」
泰智は腰に手をあてながら蓮に言う。
「それよりも不味いわね。
より警戒して今度は近づかないと思うわ。」
「それもありますね。
……ならこっちから近づくまでだ‼」
泰智はそう言ってミクロの所まで走る。
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