その69
「くそ、今日どれだけ走らせるんだよ‼」
「こっちは肩車しながら人を姫様抱っこしてたんだぞ。」
「え、それってまさかと思うが。」
「あ、ヤベェ。」
「おい、後でその話も聞かせろ‼」
「早苗にも同じことを言ったような。」
「それよりこれ間に合うのか⁉」
「いや、間に合わなきゃならないんだよ。
まだ空中の物に当てる自信はないが射つか。」
泰智はミクロ目掛けて矢を射つが検討外れの場所に飛び落ちる。
それと同時にミクロは地面に着地をして走り矢を取る。
「う~ん、やっぱりまだ無理か。」
「期待はしてなかった。
……あれ、意外と追い付いた?」
蓮と泰智はミクロの隣を走る。
「お兄ちゃん達速いね。」
「息上がってるぞ。」
「やっぱり分身には限りがあるのか。」
「よし、何とか先に行けるな。」
「そうだと良かったね。」
ミクロは止まりこころ目掛けて矢を右手で投げる。
矢は蓮の真横を通り思わず止まってしまう。
「嘘だろ‼
って泰智いつの間に。」
「ミクロが止まった辺りから全速力だ‼」
泰智はこころの元に着くと同時に矢は泰智の足元に刺さる。
「あぶねぇ。」
「泰智まだだ‼
妹さん右手で投げた‼」
「嘘だろ‼」
泰智はこころの手を引いて矢から離れようとしたが
矢は爆発し泰智とこころは爆風で飛ぶ。
泰智はこころを抱きしめ自分を地面の方にする。
そのまま二人は地面に叩きつけられる。
「いてて……こころ大丈夫か?」
泰智はこころを見ると目を閉じていたので
急いで息と脈があるか確認する。
「ほ、良かった無事だ。」
「泰智、前前‼」
泰智は前を見るとミクロが剣を持って泰智目掛けて斬る。
泰智はこころを抱いたまま横に転がる。
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