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その67
「それよりこのまま同じ手を使われたらおしまいだぞ‼」
「蓮落ち着け、この時こそ冷静にならなければいけないんだ。」
「そりゃそうだが。」
「何も策がないとでも?」
「え、何かあるの?」
「さっき煙の中で分身を倒した。
あの偽物には制限がある。」
泰智は弓と矢を取りだし引く。
「となるともう分身は出ない(多分)。
さっき煙の中で走る音がしたから
多分次も同じ手を使うと思う。」
泰智は上に弓を構える。
「そこを射つ。
後は蓮がやる。」
「う、上手くいくか?」
「多分、きっと、希望があれば。」
「確証はないのか。」
蓮も上を見る。
それと同時にミクロが本棚の上から顔を出す。
「泰智、まだ射たないのか?」
「空中だと防ぐ術はほとんどない。
そこで射つ。」
「オッケー。」
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