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俺達の冒険物語  作者: 梅松
エリュテーマ王国編
242/1019

その67

「それよりこのまま同じ手を使われたらおしまいだぞ‼」


「蓮落ち着け、この時こそ冷静にならなければいけないんだ。」


「そりゃそうだが。」


「何も策がないとでも?」


「え、何かあるの?」


「さっき煙の中で分身を倒した。

あの偽物には制限がある。」


泰智は弓と矢を取りだし引く。


「となるともう分身は出ない(多分)。

さっき煙の中で走る音がしたから

多分次も同じ手を使うと思う。」


泰智は上に弓を構える。


「そこを射つ。

後は蓮がやる。」


「う、上手くいくか?」


「多分、きっと、希望があれば。」


「確証はないのか。」


蓮も上を見る。

それと同時にミクロが本棚の上から顔を出す。


「泰智、まだ射たないのか?」


「空中だと防ぐ術はほとんどない。

そこで射つ。」


「オッケー。」

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