その63
「ふぅここまでこれば時間は稼げるでしょう。
……ミチ、何で地面に倒れてるんですか?」
「あんまり運動とかは苦手なの。
しかも長距離は最悪。」
「あー、それはわかります。
冬のマラソンとかは最悪ですよほんと。」
「兄貴もですか。
自分も苦手なんですよ。」
「呑気に話している場合か‼」
「あ、俺早苗置いてくるね。
あんまり被害がこないところに。」
泰智はそう言って走る。
「さて、こちらは魔方陣を描く準備するね。
え~と、チョークはどこだっけ?」
ミチは立って服のポケットを探る。
「しっかりしてくださいよ。」
「ここの通路広いですね。
さっきの通路より二倍ほど横に広いな。
あ、あそこに横長い机がありますよ‼
結構豪華だなぁ。」
「あれは私の机よ。
あそこで本を読むけど一人に
なりたいときは上で読んでるの。」
「え……何か変わるんですか?
俺には変わりがわかりませんけど。」
そんなことを話していると部屋全体が揺れ
隣の本棚が倒れてくる。
「ちょ、ヤバイヤバイ‼」
「ぎゃぁー‼」
「うわ~、凄いわね。」
「そんな呑気なこと言ってる場合じゃないです‼
って結構そこまで倒れてきてた‼」
蓮達は倒れてくる本棚を横に走って避ける。
倒れた本棚の後ろにミクロが立っていた。
目は完全に開いていて赤黒い目はますます黒くなっていた。
「アハハ……みーつけた‼」
「あらら、あの目はそうとう不味いわね。」
「さっきより黒くなってるような。」
「あの目になると暴走状態になるのよ。」
「どう言うことなんだ?」
「あの目は魔力を増幅させたり身体能力をあげる目なの。
ミクロの本当は力はさっきの状態なのよ。
でもあの目は危険すぎたから制限をかけたの。
いつでもあの目になると城がもたないしね。」
「え~と。
最初にあった目は封印してた状態?」
「そう。
さっきの目はこれにならないために制限した目なのよ。」
「つまり言うと……本気にさせちゃったの?」
「そういうことになるな。」
「……あ、死んだな。」
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