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俺達の冒険物語  作者: 梅松
エリュテーマ王国編
238/1019

その63

「ふぅここまでこれば時間は稼げるでしょう。

……ミチ、何で地面に倒れてるんですか?」


「あんまり運動とかは苦手なの。

しかも長距離は最悪。」


「あー、それはわかります。

冬のマラソンとかは最悪ですよほんと。」


「兄貴もですか。

自分も苦手なんですよ。」


「呑気に話している場合か‼」


「あ、俺早苗置いてくるね。

あんまり被害がこないところに。」


泰智はそう言って走る。


「さて、こちらは魔方陣を描く準備するね。

え~と、チョークはどこだっけ?」


ミチは立って服のポケットを探る。


「しっかりしてくださいよ。」


「ここの通路広いですね。

さっきの通路より二倍ほど横に広いな。

あ、あそこに横長い机がありますよ‼

結構豪華だなぁ。」


「あれは私の机よ。

あそこで本を読むけど一人に

なりたいときは上で読んでるの。」


「え……何か変わるんですか?

俺には変わりがわかりませんけど。」


そんなことを話していると部屋全体が揺れ

隣の本棚が倒れてくる。


「ちょ、ヤバイヤバイ‼」


「ぎゃぁー‼」


「うわ~、凄いわね。」


「そんな呑気なこと言ってる場合じゃないです‼

って結構そこまで倒れてきてた‼」


蓮達は倒れてくる本棚を横に走って避ける。

倒れた本棚の後ろにミクロが立っていた。

目は完全に開いていて赤黒い目はますます黒くなっていた。


「アハハ……みーつけた‼」


「あらら、あの目はそうとう不味いわね。」


「さっきより黒くなってるような。」


「あの目になると暴走状態になるのよ。」


「どう言うことなんだ?」


「あの目は魔力を増幅させたり身体能力をあげる目なの。

ミクロの本当は力はさっきの状態なのよ。

でもあの目は危険すぎたから制限をかけたの。

いつでもあの目になると城がもたないしね。」


「え~と。

最初にあった目は封印してた状態?」


「そう。

さっきの目はこれにならないために制限した目なのよ。」


「つまり言うと……本気にさせちゃったの?」


「そういうことになるな。」


「……あ、死んだな。」

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