その62
「困ったわね。
次の魔方陣を描くには時間がかかるわ。」
「それって魔方陣を描かないと魔法は使えないんですか?」
「いいえ、詠唱をすればいけるけど
一言でも間違えたら使えないの。
魔方陣はその詠唱したのを予め保存しといて
魔方陣を描いたチョークを魔方陣目掛けて
投げると発動するの。
さっきのは詠唱すると10分掛かるの。」
「え~と簡単に言うと?」
「何て言えばいいのかしら?」
「まぁ、言ったらパソコンの
名前を付けて保存と一緒って事だろ。」
「あ、なるほど。
泰智にしては分かりやすいな。」
「一言余計だ。」
「ぱ、ぱそこん?」
「あ、いえ気にせずに。
それよりそれは困りましたね。
魔法って意外と簡単なもんじゃないんだな。」
「泰智、今はそこじゃない。」
「と、とりあえず一時退却ね。」
「わかりました。」
「あ、待って早苗運ぶな。」
「うん?
早苗負傷してないだろ?
それと、ナッキーさっきから喋らないがどうした?」
「寝た。」
「あ、はい。」
「う~ん、ヤンデレ妹さんでしたか。」
ナッキーはぼそぼそと呟いていた。
「ナッキー、後で屋上な。」
「ふぇ⁉」
「アハハ……みんなどこに行くの?」
ミクロは剣を引きずりながら歩いていた。
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