その60
「それで、どうするんだ?
あのミクロちゃんとどう戦えばいいんだ?」
「泰智、その事なんだけどさっきミチさんが
何かの準備できたみたいだからこっちに誘導してって。」
「おけ。
それでどこに行けばいいんだ?」
「あ……。」
「おい、まさかと思うけど場所覚えてないとか?」
「ちょ、ちょっと忘れた。」
「俺もっす。」
「……ハァー、まぁここに広いからしょうがないか。
それよりミクロちゃんは来てるのか?」
泰智は後ろを向くとミクロの姿は見えなかった。
「来てないな。」
「それは困るな。
ミチさんの所に誘導しないといけないのに。」
「あの幼女のことですから奇襲とかしてきそうすね。」
「ありえる。」
その時、後ろの方で本が落ちる音がする。
蓮達は後ろを見ると上から本が次々と落ちてきていた。
「何で落ちてきてるんだ?」
「上からだな。」
「上に何かいるんすかね。」
蓮達は上を見上げるとミクロが壁走りで追いかけてきていた。
「いやいやいやいや‼
ありえないって‼」
「さすが異世界、本棚を壁変わりに走るなんて。
忍者みたいだな。」
「兄貴のそういう所憧れます。」
「とりあえずもっと早く走るぞ‼」
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