その50
泰智視点。
「ふぅ~、さすがにここまでは。
……フラグになるから止めておこう。」
泰智は本棚から右の角と左の角を覗くように見る。
右には蓮が走ってミクロから逃げていた。
左はナッキーがミクロから逃げていた。
「何で増えてるの?
影分身じゃあるまいし。」
考えていると後ろから誰かが肩をポンポンと叩く。
泰智は後ろを振り向く瞬間にその手を掴んで足払いをしてその人の腰に手を回す。
「わー‼」
「何だ早苗か。
驚かせるなよ。」
泰智はゆっくり早苗をおろす。
「驚いていつもの技をやらないでよ‼
それより泰ちゃん、こころちゃんがどこに行ったか知ってる?」
「え……またいなくなったの⁉」
「そうなんだよ。」
「あー、そう言えばここに入ったときから忘れてたな。
て、言うかお前こんなところにいたら。」
泰智は早苗の後ろを見てみるとミクロが獲物を見つけたかの用な顔をする。
「アハハ、みーつけた‼」
「ヤバイ早苗逃げるぞ‼」
泰智は早苗の手を引っ張る。
「え、泰ちゃん何⁉」
「いいから逃げるぞ‼」
「待ってよ。
遊ぼうよ、壊れるまでさ♪」
「お断りします。
……あれ、このミクロもあのミクロもさっきの剣を持ってなかったような?」
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