表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺達の冒険物語  作者: 梅松
エリュテーマ王国編
211/1019

その37

図書室二階。


「全く、びっくりしたわ。

本を開いた瞬間に水がかかったんだから。」


「ごめんなさい。」


「……次は周りをしっかり見てゆっくり蓋を外すように。」


「わかりました。」


「……いつもあんな感じなの?」


「うん。」


「失礼します。

泰智様少しいいでしょうか?」


階段付近でユミさんが泰智に聞く。


「はい、何でしょうか?」


「少しお嬢様が話したいと。」


「泰ちゃん、さっきの?」


「確定でそうだと思う。

……はい、わかりました。」

 

「お嬢様、どうぞ。」


ミユはユミさんの後ろから出てくる。


「さ、お嬢様さっき私に話してくれた見たいに。」


「わ、わかってるわよ。

あの、その。」


「あの~、その前にいいか?」


「な、何ですか?」


「すいませんでした‼」


泰智はミユに土下座をする。


「……へ?」


「さっき、説教とかしてすまなかったと思う。

少々大人げないと思った。」


「いや、ち、違うの。」


「……え?」


「私が来たのはあなたにお礼を。」


「……あれ?

もしかしなくとも早とちりの勘違い?」


「確かに私は妹を地下に閉じ込めてしまった。

それは私があの子の事を何も知らなかったことで起きた。

それを気づかせてくれてありがとうという感謝の気持ちを言いに来ただけだ。」


ミユは少し照れくさそうに言う。


「あ~、いや何て言うかその。

相手が子供ってことを後半から忘れてあんなことを言ってすみませんでした。」


「こ、子供じゃないもん‼

明日でもう12才だもん‼」


「あ~、ごめんごめん。

十分大人ですよ。」


「わかればいいのよ。」


「おー、ミユが初めてデレた。」 


「ミチさんってお嬢様の事を普通に言うんですね。」


「まぁ付き合いは長い方だからね。」





感想や評価、ブグマよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ