その15
そして、現在。
俺達蓮と早苗は捕まった。
「捕まっちゃったね。」
「そうだな。」
俺達の周りに二足歩行の猿や
二メートルの犬、
大蛇とトカゲが合体した生物など、
他にもいっぱいいるが、
多すぎて頭がおかしくなりそうだ。
「何かゲームとかにでてきそうだな。」
「確かにそうだね。」
俺と早苗はそんな会話をした。
そこにある一匹の怪物が現れた。
「お前らか、私達の森を荒らしにきたのか?」
怪物が話しかけてきた。
「いや、あの、
少し木を貰おうかと。」
「お前ら人間にくれてやる木などない‼」
「しかし、こっちも、」
「問答無用、言い訳は聞かない。」
話を聞いてくれない。
「ん?人間が少ないような?
偵察部隊の話だと四人だったような?」
よし、あいつらはまだ捕まってないようだな。
「ふん、まぁいい。
人間のことだ。
助けに来ない。」
「泰ちゃん達はそんなことしない‼
そうだよね蓮ちゃん。」
「あ、あぁ、あいつらなら」
「きっとくる。とでも言いたいのか?」
「くっ、」
「人間の考えそうなことだ。」
「そんなことない‼」
「ふん、早く残ってる奴らを捕まえろ。」
「はい。かしこまりました。」
「そこの人間を部屋へ。」
「かしこまりました。」
「こっちにこい、人間。」
あいつらはいつになったら助けにくるんだ。
部屋に入ると、中は結構広かった。
「まー、くつろげ。」
「あ、はい。」
以外と親切?
「人間、何で木を欲しがるんだ?」
「家の復興に少し。」
「そうか、しかし
人間が我々にしたことは忘れてないだろうな。」
「いえ、何のことかさっぱり。」
「まぁいい教えてやる。
お前達人間が何をしたか。」
この世界の人間はこの人たちに何をしたのか?
「あれは、十五年前、
この地はまだたくさん木があったのだ。
しかし人間がやって来て、
次々と木を切っていく。
そして、私達の暮らすスペースや
仲間が減っていった。」
物凄い重たい話だ。
「人間は自分達の事しか考えてない。
だから我々のような生物が少なくなっていく。
やがて…」
「ちょっと話を割るようですが少しいいですか?」
「何だ?」
「結局俺達に何をしろと。」
「死あるのみ。」
「理不尽だ‼
私達何もやってないのに‼」
「人間は皆同じだ。
やってる、やってない関係ない。
お主達が人間だからだ。」
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