その14
数分前……
「なかなかいいのないね。」
香奈は上を見ながら訪ねる。
「そうだな。」
俺は木の下に落ちている枝を拾ってる。
「泰智君、何で木の枝集めてるの?」
「あぁ、実はお前らが寝てる間に、
アームについて喋ったよな?」
「うん。」
「実はまだ喋ってないことがあるんだよな。」
「え?」
「実はスキルの取得方法が少し書かれていたんだ‼」
「え、そうなの?」
「うん、だから今ちょっと枝を集めていたんだ。」
「そうなんだ。
……ところで泰智君。」
「何だ?」
「蓮くん達どこ行ったんだろ。」
「そういやここどこだ?」
「……もしかして迷子になった?」
「もしかしなくても迷子になった。」
「ど、どど、どうしよ!」
「慌てるな落ち着け。」
「逆に何でそんなに落ち着いてるの?」
「焦ったら何も起こらない。
落ち着いて情報を整理しよ。」
「そ、そうだね泰智君。」
「さてと、まず
早苗と蓮がいない。」
「うん‼」
香奈は小さくうなずく。
「更に迷った。
その上何かいる。」
「え、えぇぇぇ、」
「静かに、近くにいる。」
慌てて香奈は口をふさぐ。
「で、どうするの?」
「うーん、作戦は三つある。」
「それはなに?」
「一つ目、あいつらを見捨てる。」
「一番やっちゃいけないじゃん‼」
「静かに、しかし
もうあいつら捕まってると思う。」
「何で?」
「さっき悲鳴が聞こえた。」
「先に言って。」
「二つ目、助けを呼ぶ。
しかし、迷ってるから無理。」
「何で候補に上げたの?」
「色々考えないと、
三つ目は、あいつらの一匹を捕まえる。」
「それは無茶だよ。」
「何事にもチャレンジ。」
「ハー、本当にやるの?」
「いやぁ、他にある?」
「それは、」
「あいつらも捕まってるからなおさら早くしないと。」
「うーん、じゃああれは?」
「何か思い付いたのか?」
「耳貸して、…………どう?」
「よし、それでいこう‼」
短くてすみません。
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