その2
「泰ちゃん~暇~。」
「今本読んでるから邪魔しないで。」
「かまって~。」
「じゃあ俺のこのTシャツに書いてる文字を読めたら遊んでやるよ。」
早苗は泰智の前にきてシャツの左側に海人と書いてあった。
「三卓でで出して。」
「読めないのかよ。
じゃあ1、うみんちゅ。
2、あま。
3うみびと。」
「3のうみびとだ‼」
「……ここまでバカだとは。
正解は1と2だ。」
「え、うそ。」
「お前が分かるように正解を二つ出したのに間違えるとは。
見事に外すもんだな。」
「う~。」
「……わかったよ遊んでやるよ。」
「やったー、何して遊ぶ?」
「……何か更に子供っぽさが増したな。」
「そうかな。」
「ただいま~。」
そう言いながら蓮が帰ってきた。
「お帰り~。
蓮ちゃん蓮ちゃん、泰ちゃんの左胸に書いてあるの文字読める?」
「あまかうみんちゅだろ?
あまは正確には海と航海士の士で海士なんだけどな。」
「そ、そんな蓮ちゃんが答えた。」
「何かあったの?」
「ご想像におまえかせします。」
「ふー、しんどかった。」
続いて香奈も帰ってきた。
「香奈ちゃん香奈ちゃん、泰ちゃんの左胸に書いてるの読める?」
「うみんちゅでしょ、それがどうかしたの?」
「う、私だけ読めなかった。」
早苗はそういって地面に寝転ぶ。
それを見てこころは早苗に近づいて早苗の頭を撫でる。
「おぉ、こころちゃんだけが私の救いだよ。」
早苗はそういってこころに抱きつく。
「……何があったの?」
「ご想像でお願いします。」
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