その47
翌日。
「あの人ら大丈夫なのか?
俺が寝る前までまだ飲んでたけど。」
蓮と泰智は宿の中を歩きながら喋る。
「大丈夫なんじゃない?
あ、このパンプキンパンうめぇ。」
「お前昨日から大分食ってるけど大丈夫なのか?」
「うん、昨日結構血とか流したし今も腹減ってるし。」
「そう言えばお前その服昨日使ってたやつだよな。
どうやって血を落としたんだ?
それと一部破けてただろ?」
「シュリが何とかウォーターって名前の魔法を使って落としてくれた。
破けた部分はユウナギさんに直してもらった。
あの人スゲーよ、破れた部分なんか全然わからないほどに修復されてるし、
まるで新品同様みたいだよ。
ついでに同じ服を三着作ってくれた。」
「何そのチートみたいな能力は?」
「異世界ってスゲー。」
「それより、そろそろ食べるのをやめろよ。」
「大丈夫、これで終わりだよ。
確かに食べ過ぎはよくないよな。」
「あ、二人ともいいところであったな。」
「陽子さん、どうかしましたか?」
「いや、ユウナギの部屋に行ったらおぇ~おぇ~言ってるから
何かあったんじゃないかと思ってよ。」
「多分お酒の飲みすぎですよ。
ユウナギさんってよく飲むんですか?」
「いや、あいつは少しでも飲んだら吐くから飲んでないんだ。
あ~、でも昨日の飲んでたような飲んでなかったような。」
「だ……誰のせいだと……思ってるの?」
「お、おさまったのか?」
「おさまったのかじゃないわよ、昨日無理矢理飲ませたくせに。」
「な、何のことかな~。」
「まぁ、いいわ。
それより私はもう移動しなければならないから野狐と天狐ちゃんを起こしといて。」
「大丈夫です、もう起きてます。」
「おはよ~、お姉ちゃん。」
「おはよう。
じゃあ私は馬車を取ってくるから外で待っといて。」
「わかりました。」
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