その45
「あ、そう言えばあいつが俺に化けた理由聞いてなかったな。」
「聞いてきましょうか?」
「あ、お兄ちゃん私連れていかれるときにあいつの心を読んで
お兄ちゃんに化けた理由知ってるよ。」
「その理由って?」
「え~と、プロドスィアっていう人がもしこいつらが来たら化けろって。」
「あ~、あいつやっぱり関係してたのか。
ていうか、お前ら心読む能力すごいな。」
「確かに読めますけど心を閉ざしてる人や
同じ能力を持ってる人には意味ないんですけどね。
あのピンクの髪の毛の人とか全然心を読めません。」
「こころのことか……あいつ記憶を失ってるらしいんだよ。」
「そうだったのですか。」
「そういや、お前らこれからどうするんだ?
この国も安全とは思えないし。」
「そうですね……また襲われるかわからないし。」
「あ~、お前らここにいたのか。」
後ろの方から陽子とフードを被った人二人が一緒に泰智達の方に来る。
「あら~、待っといてって言ったのに。」
「暇だから来た。
そこの狐の半人兄弟も昨日ぶりだな。」
「こ、こんにちは。」
「陽子さんそちらの人達は?」
「こいつがが例の店主だ。」
1人がフードを取ると泰智は少し驚いた。
その人は昨日人形や本などを売っていたおっさんだった。
「昨日ぶりだね人形を買ったお兄さん。」
「あなたでしたか。」
「なんだ知り合いだったのか。
こいつはボンガだ、いろんな奇妙なものを売ってるよくわからん店主だ。
こいつ昨日から朝まで酒場に行ってやがってよ、探すのに一苦労したぜ。」
「なにせ昨日は久しぶりに商品を買ってくれた客がおったからな。
後お兄さん、昨日の約束は覚えてるだろうな。」
「ちゃんと覚えてますよ。」
「それは良かった。」
「で、こいつが俺の知り合いのユウナギだ。」
もう1人もフードを取る。
フードをとった瞬間、野狐と一緒な耳が二つあった。
「どうも、狐と人間のハーフな半人狐のユウナギです。
よっちゃんと知り合って早二年です。」
「……とまぁよく喋る狐だ。
こいつとあったのは想定外だけどな。」
「酷いこと言うねー。
一緒に旅した中じゃないか。」
「驚いた、野狐達以外にも半人っていたんだ。」
「自分も少々驚いてます。」
「おぉー君達も半人なのかい?」
「は、はいそうです。」
「なるほど……君達の親は?」
「いません。」
「なるほどなるほど。
ちなみにいく宛は?」
「……ないです。」
「なら、半人の里にきないかい?」
「え?」
「まぁ詳しいことはここを離れてからにしようじゃないか。」
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