その39
「泰智、これか?」
「あ~、そうそれ。」
「じゃあ次は四階に行きましょう。
それにしても足場が物凄いですね。」
「お前どんな戦いをしたんだよ。」
「俺じゃなくてクミだよ。」
「あいつどんだけ凄いんだよ。」
「そうだな。
それより早く行こう、後シュリ呼んどいて。
さっきよりしんどくなってきた。」
「あ、わかった。」
蓮達は階段を上り四階につく。
そこには無数の剣や手裏剣があった。
「お前らもどんな戦いをしたんだ。」
「この野郎が変なスイッチを押して少し厄介なことになった。」
「なるほど。
あ、少し座らせて。」
泰智はそういって近くの椅子に座る。
「さて、俺らは野狐の妹を探すか。
この四階にいるんだよな。」
「はい、この部屋にいると思います。
でもこの部屋は椅子と机と本棚しかありませんね。」
「そうだな。
何かあるか探さないとな。」
「なー、蓮この部屋さ少し狭くない?
あ、何か宝石と本みっけ。」
泰智はそう言って机を探っていた。
「座ってろよ。
じゃあこの本棚が怪しいな。」
蓮はそういって本棚を探る。
「こういうのって隠し扉があったりするもんだよな。」
「そういうもんなのですか?」
「あ、蓮変なスイッチ見つけた。」
泰智はそういってスイッチを押す。
押した瞬間真ん中から階段が出てきた。
「……ありませんでしたね。」
「そんな時もあるさ。」
「屋根裏部屋かな?」
階段から野狐の妹が降りてきた。
「天狐‼」
「お兄ちゃん‼」
二人は近づいて深く抱きつく。
「あー、感動するなー。」
「蓮、棒読みだぞ。」
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