その36
「お~、怖いな~♪
そんな顔をするなよ。」
「さて、こいつをどうしましょうか蓮さん。」
「焼き背筋ぐらいしないと気がすまない。」
「何でんすかその処刑方法?」
「とりあえずあいつを捕まえる。」
「おっかないね~。
尚更捕まるわけにはいかないな‼」
サギは持ってたナイフを野狐目掛けて投げる。
野狐は剣で弾き飛ばしてサギに向かって走る。
「おぉ~、凄いな。
じゃあこれはどうかな?」
サギは後ろにある椅子を野狐目掛けて降り下ろそうとするが
それより早く野狐はサギに斬る。
「ぐわぁぁぁー‼
……なーんてな。」
サギはポケットから藁人形を取り出して捨てる。
その人形は斜めに切り口があった。
「今お前のせいで俺の知らない誰かが俺の代わりに斬られたんだ。
俺に攻撃するのは気をつけな。」
「ちっ‼」
「攻撃しなくてもその人形を取り上げれば話は別だ‼」
蓮はそういってサギの後ろに回りサギのポケットに手を突っ込む。
そこから三体ぐらいの藁人形が出てきた。
「あ、くそ返せ‼」
サギは蓮を殴る。
蓮は殴られたが全然痛みを感じなかった。
人形を見たが人形には殴られた後がなかった。
「……もしかしてお前、喧嘩とかしたことが無いんじゃあ?」
蓮がそう言うとサギは急いでこの部屋を出る。
「あ、逃げやがった‼
追いかけるぞ野狐‼」
「はい‼」
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