その35
クミは左足で泰智の頭目掛けて蹴りをいれる。
泰智は何回も蹴りを食らったお掛けでクミが頭に蹴りをいれるのを
読んでかわす。
クミはバランスを崩すがすぐに体勢を戻す。
「……そろそろ剣を離してくれない?」
「じゃあそっちが離せばいいじゃんかよ。」
「なら、そうする。」
クミは持っていた剣を離し
泰智に再び蹴りをいれる。
泰智はクミが剣を離したことで少しバランスを崩したので避けれなかった。
蹴りは綺麗に泰智に命中し壁に当たる。
「や……ヤバイ。
今のは……結構……ヤバイ。」
「……結構丈夫ね。」
「折れた……絶対に折れた。」
泰智はフラフラしながら立ち上がる。
クミは立ち上がったと同時に泰智を刺した。
「が……。」
「でも、これでお仕舞い。」
クミは剣を抜く。
抜いた瞬間、そこから尋常じゃないほどの血が吹き出し
泰智は倒れる。
「……さて、本物の仲間を。」
クミは移動しようとするが泰智がクミの左足を掴む。
「にが……すか……よ。」
「……まだ生きてた。
あなたを動かすのは何なの?」
「始めて……本物以外で……呼んだな。」
「……質問に答えて。」
「さぁ……な。」
「……もう苦しまないようにこれで楽にさしてあげる。」
クミは右足で泰智の頭を蹴ろうとする。
泰智はその瞬間左足を引っ張りクミを転かす。
クミが転ける前に、泰智は左手でクミの腰を支える。
そしてクミの目の前に剣を出す。
「……殺したければ殺せばいいわ。」
クミは観念したかのように目を閉じる。
「いや、そんな必要はない。」
泰智は剣をしまい、クミを引っ張り立たせる。
「……え?」
「お前言ってたじゃないか。
寝かせたら俺の勝ちって。」
「……でも寝かせてない。」
「あのまま俺が支えなかったらお前頭を撃ってたぞ。」
「それぐらい大丈夫。」
「心配をして言ったのに。
さて、この勝負は俺の勝ちだな。」
泰智はそう言うと地面に寝そべる。
「……何で敵なのに心配をしてくれたの?」
「さぁ?」
「……そう。」
クミはそう言うと階段の方に向かう。
「どこに行くんだ?」
「……大丈夫、あなたの仲間には手を出さない。」
「そうか……。
それなら良かった。」
クミは階段を降ろうとするが足を止めて、
泰智の方に戻る。
「……何かまだ用があるのか?」
「……あなたの名前を聞いてなかった。」
「……以外だな。
お前からそんなことを聞くのは。」
「いいから。
それと、私の名前はクミだ。」
「はいはい、わかったよクミ。
泰智……氷室泰智だよ。」
「泰智か……。
じゃあね。」
クミはそう言うと階段を降りた。
「さて、俺もあいつらを助けに行くか。」
泰智は立ち上がろうとするが力が抜けて立ち上がれない。
「あれ……全然力が。
あ、そっか血が。」
泰智は寝そべり目を閉じる。
「少し寝ようかな?
……あ、でもこれって寝たら死ぬような。
でも、何か眠たい。」
泰智はそう言うと深い眠りについた。
感想や評価、ブグマよろしくお願いします。




