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その25
「さて、あいつらは行ったしこっちはこっちで始めましょうか。」
泰智は立ち上がり剣を取り出す。
「あ、その前にこの薄いパーカー脱いでいい?
少し暑いからよ。」
「それならどうぞ。」
泰智はパーカーを脱ぎ腰に巻く。
「やっぱりTシャツの方が動きやすいな。」
「あ、私も脱いでいい?」
「あー、いいよいいよ。
そのパーカー暑そうだしな。
って、何でシャツを脱ぐ⁉」
泰智は急いで後ろを振り向く。
「……いや、私はこっちの方が動きやすいし。」
「いやだからって、シャツを脱ぐなよ‼ 」
「大丈夫、ショートキャミソールって言うのかな?
それを着けているから大丈夫だ。」
「いや、全然大丈夫じゃないんですけど。」
「……うん、もう大丈夫だ。」
「あ、終わった?」
泰智はその言葉で振り向く。
「じゃあ……今から開始ね。」
「そうだな。
今から開始だ。」
その瞬間、クミは物凄い勢いで
泰智の目の前に来て剣を振る。
泰智はおもわず転ける。
転けたおかげで剣は泰智の髪の毛にかする。
「ふむ、後少し早くした方がいいかな。」
「あっぶね‼
あんな早く動けるもんなのか⁉」
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