その24
「大丈夫でしょうか泰智さん。」
「う~ん、多分あいつ負けると思う。」
「何で負けるって言えるんですか?」
「あいつ女子には絶対に殴ったりしないからな。
……ただ一人を除いて。」
「じゃあ戻った方が。」
「泰智が言っていただろ?
妹さんを助けろって。」
「……そう……ですね。」
「よし、最後の階だな。」
二人は最後の階につくとサギが真ん中に立っていた。
「やぁ、本物の仲間さん。」
「名前で呼んで欲しいところだな。」
「やぁ、ゴミグズさん達。」
「……口が悪いですね。」
「そうだな。
多分心も腐ってるんだろうな。」
「……お前らも本物と同じでうざいな。」
「さて、お前の素顔を見たいのだが。」
「ふん、どうせ後でクミに殺されるのだから別にいいか。」
そう言うとサギはクリームを取りだし顔を塗る。
すると顔はみるみると溶けていき別の顔になった。
「これが本物の顔だ。」
「何かこう……普通ですね。」
「もっと化け物みたいな顔だと思ってた。」
「……やっぱりやめだ。
今お前らを殺す。」
サギはポケットからスイッチを取り出して押す。
その瞬間天上から槍が降ってくる。
「野狐、避けろ‼」
二人はそれぞれ別の方向に避ける。
それを見てサギは更にスイッチを押す。
壁から手裏剣が飛んでくる。
二人は更に避けるがまた別の方向から武器が飛んでくる。
「野狐、前みたいにもうスピードであのスイッチを破壊できないか⁉」
「いけますがさすがにこの数の量を避けながら進むのは無理ですよ‼」
「ほらほらどうした?
まだまだ飛んでくるぞ‼」
「くそ、あいつは何にもしないのかよ‼」
感想や評価、ブグマよろしくお願いします。




