その9
全く反応がないな。
付けたらわかるって言ってたが。
「何か暗証番号とか要るんかな?」
「じゃあ、試しに、ギフティー。」
「……………。」
「反応ないな。」
「うーん、困りましたね。」
「自分の名前は?」
「やってみるか。
氷室泰智。」
ピロリロリン、という効果音が鳴り響く。
「………合ってたね。」
「……うん。」
「て言うか、あの人何故この事教えなかった?」
「さぁ?」
「……それ、どうやって動かすの?」
「わからん。」
「お困りでしょうか?」
「うん、そうなんだよこれの動かし方が……
蓮なんか喋った?」
「いや、喋ってない。」
俺達は声のした方に向くと、
そこには一人の女性がいた。
「あ、あの……どちら様でしょうか?」
「自己紹介が遅れました。
私、ユアです。
私は、その眼鏡に搭載されてる人工AIです。
よろしくお願いします。泰智様、蓮様。」
「な、なるほど。」
「何かお困りでしたら言ってください。」
「じゃあユアさん、聞いていいですか。」
俺は聞いた。
「はい、何でしょうか?」
「今動かしたのは、泰智の機械なのに
何で俺は動かしてないのにあんたが見えるんだ?」
「それは、泰智様と香奈様、早苗様、蓮様で
1つのアバターです。
あ、でもこれを持ってるの他の人も見れます。」
「なるほど、それともう1つ。」
「はい、何でしょうか?」
「この眼鏡はどんなことできるの?」
「はい、まずは」
「その前にいいか?」
泰智は不満そうにユアさんに質問する。
「どうされましたか?」
「この眼鏡デザイン変えれないの?
両目とも視界がおかしい。」
言われてみれば、俺のレンズは青で
視界全体が青に染まってる。
「そうですか、ではこれを。」
ユアさんはポケットから、
とある機械を出した。
見ると、方耳にはめるヘッドホンみたいだが、
細いアーム(どこにでも売ってそう)しかなかった。
「これをどうするの?」
「耳に装着してください。」
泰智はヘッドホンの細いアームを耳につれると、
変形して、ほっぺたから耳に円を描いて顎に
ヘッドホンの細いアームが装着された。
「おぉ、なんかすげぇぇぇ!!」
「すごいですね。」
「泰智様、少し右手で目の前を触ってください。」
「え、あ、はい。」
泰智が人差し指で、目の前を触ると
よくテレビとかゲームとかでみるアイコンやら
水色のスクリーンが現れた。
「何これかっけぇぇぇぇぇぇ!!!」
泰智は感動している。
「それで、スキルやステータスがわかります。」
「すごいですね。これってどうやって、
作ってるんですか?」
「すいません、それは違法なので答えれません。」
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