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俺達の冒険物語  作者: 梅松
エルネア王国編
123/1019

その2

泰智パートです。

「あ~眠む。

さて、どうしようか。」


泰智は表通りを歩いている。


「面白い雑貨店とかないかな。

……裏通りちょっと行くか。」


泰智は薄暗い道を歩く。

人は非常に少ないが小さな店が一件あった。


「お~、やっぱり探してみるもんだな。

すみませーん、何か面白い物売ってますか?」


店の人は深くフードを被る。


「……あんた旅の人か?」


泰智は声を聞いた瞬間、

そのフードの人は男だとわかった。


「そうですが?」


「あんた気を付けろよ。

この町には人さらいがいるんだ。」


「あぁ知ってる。」


「違うんだよ。

人さらいをやってる連中が危険なんだよ。

影の一族ってやつだよ。

奴らの行為は嫌いだ。」


「へー、そんな凄い奴らなんだ。

確かそいつらの髪の毛って黒なんだろ?」


「そうだな。」


「それで、そいつらはどれぐらい強いんだ?」


「それはわからん。

奴らは戦闘の跡すらないんだ。」


「へー、ところでおっさんは俺が黒髪なのに驚かないんだ。」


「お主が影の一族とは思わんな、奴らと目が違う。

長年いろんな奴らの目を見てきた。

お主のは優しい目だ。

奴らは冷酷な目をしている。

それで違うとわかった。」


「なるほど。

それでおっさんの商品はどこにあるんだ?」


「あぁ、すまん。

これがうちの商品だ。」


フードの男は後ろの机を引っ張ってくる。

そこにはよくわからない液体の入った瓶や

絵本に出てくる可愛い金髪の人形、本が置いてあった。


「……こ、この瓶には何が入ってるんだ?」


「そらは硫酸が入ってるんだ。

他には液体窒素やガソリンとかあるぞ。」


「あ、結構です。

……この人形は?」


泰智は人形に触れた瞬間、

人形が動いた。


「その人形には魂があるんだ。」


「喋ったりは?」


「もちろん喋るぞ。」


「おぉ~、まるでおとぎ話の人形みたいだな。

……この本は?」


「それは、この人形の説明書だ。

あと作り方の本。」


「いや、これ売ったら駄目だろ。」


「大丈夫だ。

それコピーだから。」


「ふーん。

……この人形と本くれ。」


「じゃあ三千ウガラだよ。」


「はいはい。」


「あとこの人形に名前付けといて。」


「え、何で。」


「いいから、いいから。」


「う~ん、そんなすぐに名前なんか思いつかないよ。

……そうだな、マキ何かどうだろう。」


「じゃあお買い上げありがとうございます。」


「じゃあなおっさん。

またどこかであったら一杯おごってやるよ。」


「それは、ありがたいな。」

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