その2
泰智パートです。
「あ~眠む。
さて、どうしようか。」
泰智は表通りを歩いている。
「面白い雑貨店とかないかな。
……裏通りちょっと行くか。」
泰智は薄暗い道を歩く。
人は非常に少ないが小さな店が一件あった。
「お~、やっぱり探してみるもんだな。
すみませーん、何か面白い物売ってますか?」
店の人は深くフードを被る。
「……あんた旅の人か?」
泰智は声を聞いた瞬間、
そのフードの人は男だとわかった。
「そうですが?」
「あんた気を付けろよ。
この町には人さらいがいるんだ。」
「あぁ知ってる。」
「違うんだよ。
人さらいをやってる連中が危険なんだよ。
影の一族ってやつだよ。
奴らの行為は嫌いだ。」
「へー、そんな凄い奴らなんだ。
確かそいつらの髪の毛って黒なんだろ?」
「そうだな。」
「それで、そいつらはどれぐらい強いんだ?」
「それはわからん。
奴らは戦闘の跡すらないんだ。」
「へー、ところでおっさんは俺が黒髪なのに驚かないんだ。」
「お主が影の一族とは思わんな、奴らと目が違う。
長年いろんな奴らの目を見てきた。
お主のは優しい目だ。
奴らは冷酷な目をしている。
それで違うとわかった。」
「なるほど。
それでおっさんの商品はどこにあるんだ?」
「あぁ、すまん。
これがうちの商品だ。」
フードの男は後ろの机を引っ張ってくる。
そこにはよくわからない液体の入った瓶や
絵本に出てくる可愛い金髪の人形、本が置いてあった。
「……こ、この瓶には何が入ってるんだ?」
「そらは硫酸が入ってるんだ。
他には液体窒素やガソリンとかあるぞ。」
「あ、結構です。
……この人形は?」
泰智は人形に触れた瞬間、
人形が動いた。
「その人形には魂があるんだ。」
「喋ったりは?」
「もちろん喋るぞ。」
「おぉ~、まるでおとぎ話の人形みたいだな。
……この本は?」
「それは、この人形の説明書だ。
あと作り方の本。」
「いや、これ売ったら駄目だろ。」
「大丈夫だ。
それコピーだから。」
「ふーん。
……この人形と本くれ。」
「じゃあ三千ウガラだよ。」
「はいはい。」
「あとこの人形に名前付けといて。」
「え、何で。」
「いいから、いいから。」
「う~ん、そんなすぐに名前なんか思いつかないよ。
……そうだな、マキ何かどうだろう。」
「じゃあお買い上げありがとうございます。」
「じゃあなおっさん。
またどこかであったら一杯おごってやるよ。」
「それは、ありがたいな。」
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