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俺達の冒険物語  作者: 梅松
村復興編
12/1019

その8

何時間ぐらい寝ただろうか?

俺は、そんな気がしない。

いつも、起きてるつもりなのに

いつの間にか寝てるからだ。


「おーい、蓮?」


そもそも睡眠には、


「起きろ。」


声がしたので目を開けてみる。


「お、起きたか。おはよう。」



「ん、おはよう。」


「お前、よく寝れるな。」


「え、?」


俺は周りを見ようと頭をあげる。

その瞬間何かにぶつかった。


「いってぇぇ!!!」


「ヒヒーン!!!」


俺は声でわかった。

俺は馬に頭をぶつけた。


「何で馬が?」


「その馬、お前が寝たときからいたんだよ。」


「マジか。」


「まー、とりあえず早く手伝ってくれ。

言わなくてもわかるだろう?」


「あー、看病しろとか?」


「あってるよ。

早く来てくれ。」


「わかった。いくよ。」


俺と泰智は、⑤の家に向かって歩く。

俺が寝てる間にもう夜になってた。


「どれぐらい寝てた?」 

泰智に聞いてみた。


「大体、四時間ほど。」


大分寝てた。

少し歩いて、⑤の家に着いた。


「何手伝えばいい?」


「とりあえず、タオルをたらいにある冷えた水に浸けて、

患者の頭にそっと置く。」


「わかった。

……早苗たちは?」


見たところ早苗達やキドさんがいない。


「キドさんとウズルさんは、

見張り、早苗と香奈は寝てる。」


「なるほど、じゃやりますか。」


俺と泰智はひたすら、タオルを冷えた水に浸けて、

患者の頭に置いた。


「よし、こんなもんだろ。」


ふー、疲れた。


「そういえば、今何時だ?」


「さぁー。」


「さぁーて、どこかに時計とかないのか?」


「あったらさぁーとか言わない。」


「ハァー、とりあえず何か喋ろう。」


「そうだな。」


「あっちの世界だと、何してただろうか?」


「この時間だと、もう寝てるな。」


「そうだよな、

……親とか何してるだろ?」


「多分、俺達の遺体とか、見て泣いてるだろ。」


「お前は、何でそんな物騒な発想が思い付くんだ?」


「よく地震とか、殺人事件とか、

親は泣いてるだろ?」


「そうだが、」


「誰だって、子供が死んだら泣くさ。

それに、」


「それに?」


「それに、子供が死んで泣かないやつは、

その子供に愛情がないってことさ。」


「…………………。」


「さぁ、こんな空気じゃ元気でないし寝るか。」


「………そうだな。」


「お前、寝れるの?」


「………言わなかったら寝れてた。」


「何かゴメン。」


「それより、これ付けてみないか?」


俺は、ギフティーに貰った眼鏡を取り出した。


「あぁ、この眼鏡か、暇だし付けてみるか。」


俺と泰智は眼鏡を着けてみた。


「…………。」


「反応がないな。」

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