その28
翌日。
午前8時。
「……また朝までやってしまった。」
「ほどほどにしろと言ったのに。
まぁ俺は少しやった後寝たけどな。」
「ふぁ~、眠い。」
「やっぱりあの後寝といてよかった。」
「兄貴~、眠たいです。」
「俺もっす。」
「お前らは限度ってものを覚えろ。」
「それには同意です。」
「それよりどこに建てる?」
「井戸の隣。」
「診療所の隣。」
「じゃあキドさんの家の近くで。」
「蓮なぜ聞いた?」
「気まぐれ。」
「寝もい。」
「蓮の旦那、大体何時間ぐらいで建てれますか?」
「簡単工事なら五時間。
しっかりするのなら二日はかかる。」
「じゃあ家のは簡単なの?」
「まぁ、仮家だったからな。」
「さて、まず何からやるんだ?」
「え~とまずは、骨組みからやるんだけど
先にどれぐらいの広さにするか書かないと、」
……40分後。
「……で終わりだ。
ちゃんと聞いてた?」
「ごめん図面書く辺りから聞いてない。」
「じゃあもっかい言うから、」
「それより早く始めようぜ‼
時間がないからな‼」
「そ、そうだな。」
「あ、終わりましたか旦那。」
「あ、蓮ちゃん終わった?」
エリと早苗は眠たそうに言う。
「絶対寝てただろ。」
「眠いんだもん。」
「そうすっよ。」
「まぁいいや。
じゃあ始めるか。」
丸三日後。
「や……やっと終わった。」
「しんど‼」
「こ……こんなにしんどいとは。」
「ゆ……指が。」
「ふぅ~、少し寝たいですね。」
「シャーマー。」
「しゃーまー。」
「ミャー。」
早苗と子供はシャマと遊んでいた。
「お疲れ様みんな。
お茶いれてきたよ。」
「あ、ありがとう。」
「ありがたく頂きます。」
「はー、疲れた。」
「やっぱりなれないことはしないことですね。」
「早苗、その子誰?」
「えへへ、ナナといいます。」
「蓮ちゃんは知ってるでしょ?」
「あ、あのときの子か。」
「知ってるの?」
「前早苗と村を見てたときにいた子。」
「へー、ねーシャマかわいい?」
「うん、かわいい‼」
「いつでも触りにきてもいいからな。」
「うん!
あれ、シャマお姉さんのじゃなかったの?」
「ううん、あのお兄さんと一緒にゲットしたの。」
「そうなんだ。
あ、もう戻らないと‼
じゃあね黒髪のお姉さんとお兄さん‼」
「じゃあな。」
「じゃあね。」
二人はナナが消えるまで手を振り続けていた。
「……泰智、子供好きなのか?」
「好きっちゃ好きだな。
一様妹もいるしな。」
「意外な一面だな。」
「みんなが知らないだけだ。」
「あれ、泰ちゃん妹いたっけ?」
「お前知ってるだろ?
よく家に来てるのに。」
「忘れっぽいから。」
「それよりウズルさんに報告しないの?」
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