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俺達の冒険物語  作者: 梅松
村発展編
107/1019

その17

「こころちゃんおはようー‼」


早苗は勢いよくドアを開ける。

ベッドを見てみるとこころはすでに起きていた。


「さっきの話聞いてないだろ。」


「泰智、諦めろ。

こいつに何を言っても聞かないぞ。」


「早苗、静かに。」


「はーい。」


「おはようこころ。」


「お……は……よ。」


「おぉー泰ちゃん喋れてるよ‼」


「昨日お前らが帰ったあとウズルさんがきて、

ここ世界の本を数冊借りて読み聞かせてた。」


「へー、泰ちゃんがねー。

……何かシンプルだね。」


「そうか?

まぁ少しは喋れるようにはなってると思うけど。」


「そうなの?

じゃあこころちゃん私の名前わかる?」


「な……え?」


「惜しいな。」


「まぁしゃーない。」


「私の名前は早苗って言うんだよ。」


「とりあえず、村の人が起きるまで時間潰すか。」


「そうですね。

本当はナッキー達も呼んだんですけど寝てしまいました。」

 

「結局何で勝負してたんだ?」


「最初はどちらが昼ご飯を作るか勝負してたんだけど、

後からもう訳が分からなくなっていったわ。」


「香奈説明ありがとう。

とりあえずもうほっとけ。」


「そうですね。」


「適当だな。」


「あのバカどもはほっといていいんですよ。

そのうちここに来るだろう。

早苗はいつまでやってるんだ?」


「毎回惜しいんだよね。」


「無理に言わすなよ。

……こころ寝癖ひどいな。」


改めて見てみるとこころの髪の毛は少し跳ねていた。


「そう言えばそうね。

泰智君ほどではないけど。」


「……それ言う?

結構これでも気にしてるんだぞ。

誰かヘアブラシかくしない?」


「一様持ってるけど。」


そう言って香奈は黒いヘアブラシを泰智に渡す。


「少し借りるな。」 


そう言って泰智はこころの隣に座り、

ヘアブラシでこころの髪の毛をとく。


「へー、上手いね。」


「これでも毎日妹の髪をといてるんだぜ。」


「あれ、泰智妹なんかいたっけ?」


「…………。」


「いや、答えろよ‼」


「……言わなきゃダメか?」


「だってお前に妹なんか初耳だから気になるんだよな。」


「じゃあ後でな。

はい終わりだ。」


「おー、さすがだね。」


「もう誰かが起きてくるんではありませんか?」


シュリは眠たそうに言う。


「そうだな。

それでは行こう。」


「……絶対に何か隠してるな。

どう思う香奈?」


「前泰智君の家に行ったけど誰もいなかったような。」


「本人に聞いた方がいいな。」


「そうね。」

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