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俺達の冒険物語  作者: 梅松
霊獣編
1018/1019

オーガとの別れ

イフリートとの戦いが終わり1週間が経ち落ち着いてきた頃オーガ達は自分の国に帰ることになり蓮達はその見送りに立ち会っていた。


「もう少しゆっくりしてもいいんじゃないか?急いでる訳でもないんだろ?」


「確かに急いでるわけではないですが自分達だけがのんびりしてるわけにもいきません。

元々この度は新しい土地などを探していたわけですが、そうなった原因であるイフリートが倒れた今俺たちの町が復興できるかもしれませんし。」


イーライ達は元々住めなくなった土地を捨てて新しい土地を探そうとしていたがイフリートの影響によって町が焦土化していたのもありいなくなった今復興の可能性が出た今土地探しは戻ってから判断することにしたらしい。


「そうか。困ったことがあったら頼れよな。」


「寧ろこれ以上頼るのもどうかと思うが。いいのかあんなに貰って。」


イーライ達の町の復興の為に資材やら食料やらを馬車に積み込みこんでいた。これもイーライ達の目的であった貿易をこの街で行うことになった。後日香奈と泰智がオーガの里に行き転送魔法で繋ぎそれを通じて貿易を行うのだがまだ様々な問題がある為今回は街の住人から何人かがオーガの里まで輸送してくれることになった。


「このご恩はいつか必ず。」


オーガは深々と頭を下げる。遅れてオーガの姫であるクレアさんが香奈さんと歩きながら現れ皆に一礼をして馬車に乗る。


「あ、あの香奈さん。」


「どうしたのクレアさん?」


クレアは何か言いたそうにもじもじしていたが思い切って言葉を出す。


「また来てもいいかしら?」


「いつでも歓迎よ。」


過ごした時間は短くとも二人の間に友情が芽生えていてイーライと他3人も安心する。

そろそろ出発となった時にメリーの背中に乗って泰智が現れ間に合ってよかったと口にする。


「泰智お前大丈夫か?」


蓮が心配するのも無理はなく、イフリートとの戦いより立ち上がることができず最後にイフリートを殴った右腕は動かせないようにガチガチに固定されていた。顔も見た感じ気分がいいとは思えなかった。


「いや流石に見送りはしないと。」


「だからって無理するな。他のやつらみたいに寝て休んでていいぞ。」


「見送ったら大人しく寝ます~。」


荷造りも終え出発準備ができイーライ達は馬車に乗る。


「本当に皆さんには頭が上がりません。

復興が終わったら今度は私たちの里に遊びに来てください。」


「あぁ、そのうちな。」


イーライと蓮は握手をし馬車を走らせる。馬車からクレアが身体を乗り出して「香奈~!ありがとう!」と叫ぶ。


「では皆さんお元気で!」


3人は遠のいていくオーガ達を見えなくなるまで手を振っていた。

ひょんなことから出会ったオーガ達との物語は一旦おしまい。

また街につかの間の平和が訪れるのであった。

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