真イフリート戦
イフリートを飛ばした方向に蓮達は走っていくとそこはイーライ達と出会った焦土化した平地だった。未だ燃えている地面の上にイフリートは寝そべっていた。
「…来たか。」
蓮達が来たことを確認し起き上がる。
「来なかったからどうしようか悩むところだったよ。」
「おい、イフリートさんよ。お前はなんで身体の中にいたんだ?」
泰智はイフリートにそう聞くと頬を少し掻き泰智を見ながら言った。
「もう何百年も前だが、ただ単に暴れたかった…それは今も変わらない。それとさっきのパンチは良かったよ…。手溶かすくらいの熱出した筈だがまだ力が出せてないのかな?」
イフリートは少し不思議そうに思ったがどうでも良くなり蓮達に近づこうとする。蓮達はそれぞれ距離を取りイフリートを囲うように展開する。
「もう良いか?そろそろ始めようぜ!命を掛けた戦いを!」
イフリートはそのまま一瞬でフウの所に行き掌を突き出し炎を吹き出した。フウは転がりながら避けそのまま氷を地面から出しイフリートの身体を貫こうとしたが先程より氷が小さく溶けていた。
「な!?」
「俺の身体ある意味不死身だけどそういう攻撃は苦手でね!」
イフリートは剣を地面に刺すと同時に再び掌をフウに突き出し炎を吐き出そうとしていた。フウは避けようとしたが突如左右から土が盛り上がり逃げ道を塞がれた。
「ちょっ!しまった!」
炎がフウに当たろうとした所でコウが前に立ち変わりに受けた。しかしコウは何事もなかったように溜め息をついた。
「おいおい、油断するなよ。貸しだからな。」
「…すまない。」
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