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俺達の冒険物語  作者: 梅松
霊獣編
1010/1019

秘密

平成も終わりますね。令和でもよろしくお願いします。

 香奈を探し街の中を探していると途中で泰智を見つけさっきの話をすると昨日蓮が戦った所に向かっていったの見て案内する。行くとクレアとおもわれる人物が焼けた跡の前に座っていて少し離れた所に香奈もいた。


「香奈ちゃん!見つけた!」


「あ、みんな。」


「…クレアさんのこと気になるの?」


「…うん、悩んでるらしいの。今からちょっと話してくる。」


 香奈はそのままクレアに近づいていく。


「なぁ蓮、ちょっと早苗とこころの三人で監視しといて心配性だから元に戻るから行ってくる。」


「まぁ、何もないとは思うが早めにな。」


 泰智は了解と言ってそのまま宴会場に戻っていった。


「クレアさん、隣良いですか?」


 香奈はクレアに話しかけるとちょっとビクッとしたがそのままそっぽを向く。


「ごめんなさい。他人事に首を突っ込むのもどうかなと思ったのですが少しクレアさんを見ていると苦しそうな顔をしていたので。」


「…どうしてそこまでするの?」


「私もね昔ね色々悩んでいたの、家のことでね。厳しい家だったから少し嫌になってね。誰にも打ち明けれずに抱え込んでいた。

 そんな時、悩んでることあったら話聞くよってある人が言ってくれたの。その人に悩んでること全部言ったら最後まで聞いてくれてアドバイスをくれたの。」


「…良い人だね。」


「うん。クレアさんがどんな事を悩んでいるのか分からないけど誰かに相談したら少しは心が軽くなると思うよ?それに約束するよ。困ったときは助けるよ。」


「…やっぱり大丈夫そうだな。早苗あとは二人に…。」


 蓮は香奈に任せようとこの場を去ろうとしたが、クレアの顔は暗いままでもう少し見てみることにした。


「…ありがとう。でももうどうしようもないの。この街を巻き込んだことごめんなさい。」


「イフリートならみんなが倒して。」


「違うの!」


 クレアはフードを捲ると腕にあった模様が右顔を侵食していた。


「ど、どうしたの!?」


「…この模様は生まれた時からずっと…いや、もういないお母様似もあった。言い伝えだと昔封印した何かが代々巫女の血を引き継ぐ者に…。」


 クレアは苦しそうに息を荒らげそのまま地面に伏せると模様の一部がクレアから離れ空中に浮くと同時に辺り一面光った。目を開けると見知らぬ誰かが立っていた。


「いやはや、やっと封印が解除されたよ。」


「あ、貴方誰ですか!?」


「俺の名前か?人間の時の名前はカミーユ。もう一つの名は…イフリート。」


 イフリートと言う名前が出た途端、蓮は男目掛けて走り剣を取り出し斬りかかる。


「香奈さん!逃げろ!」


 振り下ろすと同時にそう叫ぶ。だが蓮の剣は手で受け止めてしまった。血が出ているはずなのに表情が変わることなくそのまま蓮を掴み地面に叩きつけた。


「悪いな、まだ説明途中だ。質問あるなら受け付けよう。」


「い、イーライの話だと封印されたそうじゃないか!それなのに何故あの化物がいたんだ!?」


「うん、いい質問だ。君達が戦ったのは封印されなかった俺。あれは俺の一部だ。おっとこの姿の時はカミーユって言ってくれ。」


「何故クレアさんの身体に?」


「あの巫女が自分の身体に俺を封印した。けどあいつが子供を授かる時俺はそっちに移っただけの話。まぁそのせいで全員子供を抱く事もできず亡くなったがな。」


「ふ、ふざけやがって!」


「なんとでも。それと良いことを教えてやる。封印されたのは俺だけじゃないんだ。とある剣も一緒に封印されてな。」


 蓮を右手で押さえたまま左手をクレアの方に向けると、クレアの身体に残っていた模様が全てカミーユの左手に集まり徐々に形になっていき一本の剣ができた。


「お帰りガイア。さて。」


 カミーユは蓮を離しそのまま少し宙に浮く。それと同時にイフリートとが現れそのまま二人が重なりカミーユが消えた。左手にはさっきの剣を持っていた。


「これが本当の姿、イフリートの俺だ。」


 イフリートは右手から丸い形をした炎を出し蓮に投げつける。蓮はそれを避けるが次々と炎が飛んできてイフリートから遠ざけられるか


「てめぇ…!香奈さん!一旦逃げろ!」


「わ、分かった。」


 クレアを背負いそのまま立ち去ろうとしたが既に背後に周っていて今にも剣を振り下ろすところだった。思わず目を瞑ってやられると思ったが何かがぶつかる音が響き目を開けると月影が刀で必死に防いでいた。


「どういった状況か分かりませんが早く!」


「ありがとう!」


 香奈はそのまま走り早苗の所まで走り一緒に一時撤退する。

 入れ替わりに泰智とフウとコウの三人が走ってきた。


「待たせた!月影少し離れてろ!」


 月影は泰智の言葉に従いそのままイフリートの武器を弾いて後ろに下がる。それと同時にイフリート目掛けてフウの足元から氷を出しそのままイフリートの胴体を貫通する。すかさずコウがイフリートの首を斬り落とす。

 だが、イフリートの身体は燃え上がり氷は溶け斬り落とされた首は自然と元に戻った。


「残念だが完全に戻った俺はそんな攻撃は!」


 話してる途中に泰智はイフリートの顔面を思い切り殴りそのまま遠くに飛んでいった。


「いってぇ!すまないみんな。」


「とりあえずイフリートは泰智が飛ばしてくれたから戻ってくるのには時間が掛かる。みんなを集めよう!」


「あ、あぁ。その方がいいな。」


 右手を抑えたまま泰智は歯を食いしばりながら言った。見てみると酷く火傷をしていて見てるだけでも痛々しかった。


「お、お前それ!」


「さっき殴った時こうなった…。打撃は効くかどうか試してみたが…骨折り損だな。」


 そうこうしているうちに、騒ぎを聞きつけてきたジャック達が集まって来た。

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