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俺達の冒険物語  作者: 梅松
霊獣編
1002/1019

謎の団体

 投稿遅れても申し訳ない。

 エリ達が戻ってきて数日が経ったある日。ますます暑くなり街に出かけても誰もいない状態が続いた。


「そりゃ誰も出ねぇわな。この街以外で出掛けようとも徒歩でも二日掛かるし動物もみんなへばってる。」


 ジャンケンで負けた蓮は一人で買い出しに行っていた。一人ブツブツ言っていると目の前を泰智が通り過ぎた。忙しそうに走り回っており顔に出るくらいしんどそうにしていた。頃合いを見て泰智に近付き話しかける。


「お前さっきまで何を急いでいたんだ?」


「この暑さの中、家で過ごしている人達が熱中症で倒れて来てくれと言われて全て見て回ってたの。クレハは動物にはこの暑さは倒れてしまいますから今日は休みまーすと言って早苗に会いに行ったよ。」


 尋常じゃない汗を流している泰智の横に座り買い物袋から街で売っている果汁ジュースを渡した。泰智は受け取ると同時に一気に飲み干した。


「あざっす。」


「倒れるなよ?」


「安心しろ、半身は休ませてる。てか美味いなこれ。」


「最近街で人気のジュースだ。街の人たちが一生懸命考えてたよ。」


「なるほど。俺も作ろうかな?…しかしこの暑さ異常だな。噴水でも作ってくれよ。」


「考えとく。」


 二人が話しながら移動していると、正面からジャックが走ってきて慌てたようです話し出す。


「二人とも!来てくれ!コウと月影が突然現れた集団と戦ってる!」


 ジャックの慌てように二人は走り出した。ジャックの案内で来てみるとコウと月影が四人と戦っていて辺り一体焦土化していた。四人の後ろにフードを被った人が倒れていた。


「何があった。」 


「うっわ、平原が焼け焦げてる。」


 二人はコウと月影に近づくと二人は頭を下げ謝る。


「二人とも!すいません突然戦闘に!」


「えーと、そこの人達。何があった?仲間が無礼な事をしたのなら謝ろう!」


 蓮が四人に対しそう言うとそこで一人の男が前に出てきて「黙れ!姫に何かしようとしていたろう!?」


「おいお二人さん何してたんだい?」


「いや、拙者はこの場所が灼けていたからコウ殿とジャック殿に頼んできてもらい来ると人が倒れ込んでいたから助けようと。」


「そしたら突然斬ってきたから戦闘になった。」


「で、お二人呼んだ。勝てるには勝てるがこっちも無傷は無理だと思ってね。」


「なるほど。どうする蓮、俺があの人達に土下座してこようか?」


「止めろ、相手の怒りを益々増やす場合あるから。俺行ってくる。」


 蓮は四人の方に向かう。三人は戦闘体制をとっていたが一人が武器を降ろし蓮に歩み寄る。その三人もそれを見て武器を降ろした。


「あいつら別に姫さんに手を出そうとしてないよ。むしろ助けようとしてた。見間違えたのなら仕方ないさ。」


「…自分も少し事情があって焦って周りを見てなかった。すまない。」


「…意外と話がわかるな。」


「武装もしてないやつが一人で歩いてきたら戦う気が無いのは分かった。もし、あってもお前ら二人に勝てる自信は無い。」


「そう、ありがとう。家近いけど寄る?」


「すまない姫や仲間も疲れているからありがたく寄らしてもらう。」


「…お前らもあの手段無かったの?」


「パッと見の印象俺ら悪いんだから無理だよ。それに元の職業的にも戦闘は避けられないよ。」


「忍者は基本裏で動く。顔はなるべく見せないのがこういう時は損する。」


「人馴れまだしてないので。」


 三人はハハハと笑ったが、それを聞いた泰智が申し訳なさそうに思った。

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