プロローグ1
人間とは脆いものだ。と、時々思う近頃。
そう思うのは最近殺人事件や事故で人がなくなってるからだ。ついさっきも熱中症で倒れてる人もいたしな。
そう思ってる彼の名前は一ノ瀬蓮高校一年生だ。今はバスで学校に行っているところだ。
「ここ最近自然災害多いよな、特に地震とか。」
「ここから近いしね。」
「本当にそれ。」
隣に座っている人達の話し声が聞こえる。見たところ俺のクラスの田中、倉田、関根だった。
「でも、もしかしたらこっちに地震とかくるんじゃねーね?」
「いや、さすがにそれはなくねw」
「いや、でも…」
「お前がビビりなのは知ってるけど、そう何回も地震が起きたらたまらねーよw」
「そうそう俺たちはそんな事気にする必要ねーよw」
「…………。」
「それよりも学校終わったら何する?どっか行こうぜ。関根何か行きたいところある?」
「そうだな、なー倉田何か案ある?」
「あ、あの僕、学校終わったら親から早く帰ってこいて、」
「そんなの気にすんなよ」
「えっ、で…でも僕帰らないと母が、」
倉田はそういうが、田中は手を後ろにまわし。
「別に来なくてもいいよ。その代わりあの事ばらすからな」
「わ……わかったよ」
見ての通り、田中と関根は人の弱みにつけ込む卑劣な奴らだ。
そして、被害を受けている倉田だ。
田中と関根は、よく万引きや暴行などいろんな悪いことに手を染めている奴らだ。
倉田は、いつも誰にたいしても優しく接していてクラスの中で一番いいやつだ。さらに、しっかりものでよくふざけてる生徒によく注意していた。もちろん田中や関根にもだ。
それなのに、最近田中と関根にあまり注意ない。それに、よく休み時間になると常に田中と関根と一緒に行動している。話に出てきたあの事も気になるしな。
もしかしたら、いじめにもあってるのじゃないかと思う。
……学校に着いたら先生に相談してみるかと思った。あと十分で学校に着くなと思って外を見た。
とその時、急に視界が真っ暗になった。
気づいたらいつの間にかある宮殿の門の前にいた。そこには、バスに乗ってた人達や学校のクラスメイトがたくさんいた。他には知らない人が沢山いて、皆がざわめいていた。
「なんだよ……ここは‼」
「暗いし怖い。」
「さっきまで教室にいたはずなのに」
など、いろんな声が聞こえてくる。その時、宮殿の門が開いて中から女の人が二人出てきた。
「ようこそ皆様。」
二人の女性が同時に言う。
「少々混乱されているかもしれませんが、大事なことなので言っておきます」
そこにいる全員が二人の女性に注目した。
「皆様は不運なことに死んでしまいました。」