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チルドレン

 僕らに出来ることは、いったいどれくらいあるのだろうね。ちっぽけな存在の僕たちは、いつも誰かに明日を任せてきた。明日は誰かが持ってきてくれる。僕たちは、ただ小さな殻に閉じこもっていれば、変わらない時の中をプカプカと浮いていればよかった。

 けど、僕たちはほんとにそれでいいんだろうか。その小さな殻を破れば、出来ることが沢山あるんじゃないのかな。

 そう思い始めた僕たちは、その痩せこけたか弱い腕で殻を叩く。

 規則正しいリズムを刻んで、トントントントンと。力は弱いけれど、意志の力は無限大なんだよと誰かが言っていた。だから僕たちはその言葉を信じて、殻を叩くんだ。

 明日を、その先にあるはずの未来を見るために。

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