プロローグ
――「……こちらG班、被研体プロトタイプ03、発見しました。
かなり衰弱している模様、担当ドクター、及び救護班の手配、よろしくお願いします。」
その声で目が覚めた、目の前には武装した人が二人いる。
特殊部隊っぽい彼らののジャケットには『中央化学研究所』と書かれていた、やがて白衣を着た何人かの人がやって来た。
俺の名前は吉川隆士、かつては大学生だった。
でも俺はある製薬会社のアルバイトに参加した。でもそれは――生物実験により兵器を作り出すための研究用のモルモット集めに過ぎなかった。
……俺以外はみんな実験の肉体の変化に耐えられず死んだ。結局残ったのは俺だけだった。
ただ俺も戦闘ではさほど役に立たない、なぜなら心や精神が人のままだったから。
――失敗作、俺はそう呼ばれた。
そして近々、生きたまま解剖される予定だったのだ。
俺の肉体はかなり衰弱していた。何故なら俺は死にたかったから、出されたエサ(残飯)を食べなかったのだ。
まず俺はこうして全ての物を奪われ、こうして生き恥を晒すのも嫌だったし、何より友人や家族、そして愛する恋人にこんな姿を、見せたくは無かった、こんな元の姿の面影もない、醜い姿を……。
……俺の体はやって来た人たちによってストレッチャーに載せられ、運ばれていく。
ふと俺は白衣の中に、愛する人の顔を見た気がしたが――そこで俺の意識は途切れた。
次回予告
タカシは目覚める。
そこはとある研究施設、そこでタカシはあの人と再会するのだったーー。
次回「遅すぎた、再会」