「さて、寝るぞ!!」の段 01章『居候』 <忍者の学園>
結が裏の井戸で行水をさせてもらい、頂いた(←きり丸の売る予定の服から)寝間着を着て戻ってくると布団がしいてあった。
「何これ・・。
なんで、私の布団だけこんなに離れているの?」
結の布団と土井ときり丸の布団の間に屏風のように古着が掛けられ仕切りが出来ていたのだった。
「女性が私やきり丸が一緒に寝るわけにいきません!」
「・・・。」
結が土井の袖の裾を握って下から覗いた。
「寂しい・・・。
こんな所に急に現れたのにまた一人にするの?」
「・・・・っ。(/////)」
濡れた髪と寝間着のせいもあるのかいつもより結が大人びて見え、土井は頬を染めた。
「私のために仕切り作って気遣ってくれたのはわかる。でも、寂しいし、私男だと思われているのにこれだと変でしょ。並び替えちゃだめ?」
(そんな風に言われたら・・・。駄目だ・・。)
「・・・しょうがない。」
すると、結の顔がパッと輝いた。
「やったぁ!!」
ルンルンルン♪
結は結は古着で作った仕切りを端によせ、土井、結、きり丸の順で布団を並べた。
「ジャーン!!出来た!!」
「イカン!!この並びは絶対ダメだ!!」
「えー。いいじゃん。年齢順で。」
(なんで・・・。この娘はそう考えが単純なんだ・・・。)
「兎に角、直しなさい。」
「しょうがないなあ・・。」
「じゃあ。今度はこれ。」
(私、きり丸、結か。これならまだいい・・。)
「いいでしょ!家族みたいで!!」
(かぞく?・・・・/////。
きり丸が子どもで私と結が夫婦か?)
「何一人で顔真っ赤にしてるんですか?
兄ちゃんと一番下の弟と真ん中の私ですよ?
大丈夫ですか?」
「そっそうだよな・・・。アハハハハハ・・・・。」
乾いた笑いをあげるしかない土井だった。
「ほら、きり丸寝るぞ!!」
「ちょっと待ってくださいよ。あとちょっとで明日のアルバイトの準備終わりますから。」
「いろいろ大変だね。」
「そうなんです。これをこうして・・。終わった。結太郎さん終わりました。」
「ご苦労様。」
「結太郎さんの布団気持ちよさそうッスね。
高く売れそう。ダラ・・・。」
「きり丸。目がお金だし、ヨダレたれてる・・・。」
「そんなこと言ったって、高く売れたら儲かるんですよ。」
「売る気ないんだけど・・・。」
「ッそんなこといわないでくださいよぉ!!そんなに気持ちよさそうなのに。」
「じゃあ売るのは無理だけど。きり丸こっち来てこの布団に寝てみる?」
「いっていいんですか!!」
可愛いなあ。きり丸っ。10歳だもんな。まだ4年だよ!
「もちろん!」
「だめだ。」
土井の割り込みが入った。
「え~なんで?」
「土井先生のケチ!!」
「あのな。きり丸に言われたくないが。とにかく、ダメだ。」
結ときり丸が微妙に聞こえる声で内緒話を始める。
「きり丸・・。ああやってさあ。
全部行動規制する男ってモテないと思わない?」
「結太郎さんもそう思います?
だから、未だに土井先生独身なんですよ・・・。」
ゴンッ。ゴンッ。
「痛っ。」「いでっ。」
「きり丸、結太郎。一言多い。早く寝ろ。」
********
眠れない・・・。
土井は起き上がった。
きり丸はいつもの如し、ぐっすり寝ている。
結の方をみた。
(///―///)
結は暑いのか掛け布団を抱き枕のようにして寝ていた。
当然、寝間着は着崩れ、足は太ももまで見えた状態に、
合わせもズレ、首から胸元の肌がかなり露出した状態になっていた。
なんて格好してるんだ!!
土井は結の元にいくとサッと抱き枕代わりにしていた布団を取り、結の上にかけた。
本当にこの無防備さにはハラハラさせられる。
ハァ。
土井は結の髪を撫でた。
結が擦り寄って来た。
可愛いな・・・。
私ならまだいいが、(←いいのかよ!! By森実)
頼むからもう少し男に近づくときには節度を持ってほしい・・・。兄として心配だ。
しょうがない。
酒でも飲むか・・・。
******
「あれ。土井さん!!朝ですよ!!起きてください。」
「寝すぎると、カビが生えちゃいますよ!土井先生。」
結ときり丸が揺らす。
「頭痛い・・・。」
「っくさ。土井さんお酒飲みましたね!!」
「土井先生。飲みすぎは良くないッスよ。」
「そうそう!!」
(結。おまえのせいだ!!)
土井は心の中で叫んだ。
「結。寝るときは、あの意味不明な着物で寝ろ・・。」
「意味不明な着物?ああ。ジャージことですか?なんでまた。」
「なんでもだ!」
土井先生振り回されています。
なんか可哀想・・・。
文章表現が難しい・・・。
誰か手伝ってくれえええええ!!!
拙い文章で申し訳ありません。
同時に読んでくださりありがとうございます。