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3.5章 上 <とびとあぶらあげ>

砂漠とびあぶらあげをさらわれる』の番外です。

王宮管理図書館の秘書の少年視点です。

少し、トリックを加えて見ました。

「さて、諸国の紳士淑女の皆様。

サイリニア国一の蔵書数を誇る王宮管理図書館へようこそ。

本日ご案内させていただきます

Wall・Richardsonウォール・リチャードソンと申します。

兄弟と共にこの王宮管理図書館の司書として管理を任されています。

この図書館に保管されている本の中には―――――。」

僕は諸国からいらっしゃった御来賓の方々を案内していく。


(ハァ。・・・・なぜ、僕がこんなことをしなければいけないのか?

簡潔にいうと兄弟たちに逃げられたから。

僕が一番嫌いなことは面倒なことと余分・余計なこと。

そのため基本的に必要以上のことはしない主義なのに・・・。)


それから10日後のことだった。

僕たちがあの人に出会ったのは。


僕が書類整理を受付カウンターでしている時だった。

突然、入り口の方から大きな声が聞こえた。

「なんだ。ここは・・・・。 

うわーーーーーー。すごい量ーーー。 

それにおっきい!!!!」

・・・・・。

ここでは静かにしてください。と壁の張り紙に書いてあるのに・・。

フー。面倒くさいがしょうがない・・。

僕は立ち上がって声を掛けた。

「あの・・・。」


その人は気付く感じなどまったくなく、こちらを向こうともしない。

今度は近くまで近寄っていき、声を大きくし声を掛けた。

「あの。」

「ん?」

すると、目の前の人は振り返った。

それなりの額をはるだろう服に

この国では見たことのない漆黒の髪と瞳。

決して浅黒くはないが日焼けして健康的な肌色を持った人だった。

はじめて見るその色彩に一瞬、目を見張る。

「黒い瞳に髪・・・。」

思わず呟いてしまった。


すると、黒い目と髪の目の前の人は興奮して鼻から息を出しながら言う。

「おう。何だ少年?

 すごいな!!!ここ。

 なんでこんな本があるんだよ!!!」

そして、感極まったのか僕の肩を掴むと激しく揺らした。


グラグラグラッ


ヴグッギモジワルイ・・・・。

僕の首はガクガクいっているのにこの人は気づく気配もない。


モウダベ・・・。

だんだん意識が遠くなって・・・。


「はっ!!ごめん。感動したらつい・・。」

やっと気づいた、かの人はハッと手を離した。


一瞬意識を手放しかけたが、

意識それを元の位置に戻し、黒の色彩の人に視線を向け、当初の用件を伝える。

「・・・・。僕は大丈夫です。すみませんがここは図書館です。

 他のお客様もいらっしゃいますので、静かにして頂けないでしょうか?」


先ほど激しく揺らされたために気持ち悪く顔が青白いなってしまった。


やっと、この人はハッとして周りを見回し、

不特定多数の目が自分に向いていたことに気付きギクリとしていた。


「ホントごめん!」

今度はまあまあ音量を抑えた声で言う。



「まあ。確かにここの図書館はこのサイリニア王国で一番大きく、

 自国のものから異国のものまで幅広く揃えていますから、

 驚くのはしょうがないですけどね・・。

 あなたは初めて利用される方ですね。

 利用される方にはIDカードを作って頂くことになっておりますので、

 こちらの欄にご記入お願いします。

 カードは後日発行し、お渡しさせて頂きます。」


中と下で終わりにします。

どうですかねぇ?


拙い文章を初めから最後まで読んでくださり、

ありがとうございます。

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